パピークラスを開催しました✩ 2016.08.24(通算19回目)

こんにちは

動物病院 京都、獣医師の谷田美和子です。

最近、朝夕は涼しい日も多く過ごしやすさを感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

我が家では、一番末っ子の玖助(きゅうすけ)がケージから脱走するという技を覚えました…。困ったものです…。そのお話についてはまた後日。

さて、8月24日に通算19回目となるパピークラスを当院で開催しました。

今日は急遽、1クラス目と2クラス目を合体させて1クラスの開催としました。

参加してくれたのは

トイプーさん(本日3回目)

ミニチュアシュナウザーさん(本日2回目)

の子犬さんです。

今回は

・ボディタッチの復習

・アイコンタクトの取り方

・おすわり、待ての練習

・わんちゃん同士の交流を行いました。

 

実はできていそうで、できていない

おすわりや待てのポイントについて勉強しました。

わんちゃん同士の交流では

小さい体のトイプーさんのほうが積極的でした。

シュナウザーさんも初めはビックリしていましたが、慣れてくると

お互いに「遊ぼう!」の合図を出してくれて楽しそうでした。

激しすぎて、写真がブレブレです・・・。

 

クラスの時は日常生活とは違う頭の使い方、身体の使い方をするので

ストレス発散にもなりますし、心地よい疲労が生まれるようです。

その証拠か、「クラスの後はよく寝るんです」と言った声を聞きます。

「疲れたわんこは良いわんこ!」ですね!!

さて、来月もこのお二人と今月参加できなかった子犬さんが参加予定です。

どんなクラスになるのかワクワクです♪

また、ご報告させていただきます!

気候の変化が大きい日が続きますので、皆様体調にはお気をつけ下さい。

動物病院 京都

獣医師 谷田美和子

骨折症例について 2016年8月

こんにちは。動物病院 京都 院長の園田 祐三です。

先月の7月は、骨折の手術が多かったです。当院では、平均すると月に1-2件くらいなのですが、先月だけで数件の骨折手術がありました。

骨折は、骨が未成熟なまだ若いわんちゃん猫ちゃんで起きることがおおいです。特にわんちゃんでは、圧倒的にトイプードルが多く、ポメラニアン、イタリアングレーハウンドなども好発犬種です。猫ちゃんは、交通事故で起きることが多く、特に特徴的な猫種さんはいない印象です。

今回、両方の前足が骨折をしてしまった、若いトイプードルさんのレントゲン写真を紹介します。

今回の骨折は、前肢の骨折でした。

両前肢 橈尺骨遠位骨折です。
しかも、体重が2kgと超小型犬さんなので、骨も非常に細く、幅が5ミリしかありません。
さらに今回は、手根関節から骨折部位までの距離が、5ミリしかなく、通常のプレートを入れることが困難な場所であることや、両前肢が同時に折れてしまっていることで、術後に骨折部位にかかる負担が通常の片側骨折に比べると、大きいということを考え、骨折治療の先進治療である、Synthes社のLocking Systemを用いました。
最近施術した症例なので、治療経過としては途中ですが、順調な経過をたどっています。

右図は、途中経過のレントゲン写真です。

Locking Systemの特徴は、プレート(支えとなる板)すべての穴に、スクリュー(ねじ)を入れなくても、十分な強度が得られるという点にあります。

通常のプレートであれば、さらに数個のスクリューをいれなければならないところですが、今回は骨折近位に2本、骨折遠位に2本、計4本だけを挿入し、治療を実施しています。

最初に骨折したときは、歩けなかったですが、今は元気に4本足をついて歩いています。

骨折はどうしても起こってしまう病気ですが、適切な治療を適切なタイミングですることでかなり良好な経過をたどることができます。

動物病院 京都
院長 園田 祐三

難治性の脱毛について 2016年8月

こんにちは。動物病院 京都 院長の園田 祐三です。

月に1回、必ず埼玉などに出張にいくのですが、そのたびに京都は暑くて大変でしょうと聞かれます。ただ、自分としては京都の暑さが嫌いなタイプでないので、むしろ東京や埼玉の人工的な暑さの方が嫌だと感じてしまいます。

今回は、以前に報告させていただいていたわんちゃんの追加報告です。

右は、初診時の写真です。長きにわたり脱毛症があり、生えてこなくなっていたということでした。

続いて、2ヶ月後に段々と発毛してきた写真です。<前回はここまで>

さらに、治療を加えた後の写真が3枚目です。

まとめると、以下のような時間経過です。

今では、発毛していて、どこが脱毛していか分からないレベルです。

今回は、皮膚の循環障害の診断で、それに応じた治療薬および皮膚循環を改善させる当院専用の温浴を施術しました。治療薬といっても、当院は脱ステロイドを目指しているので、ステロイドなどのような強い治療薬を一切使用せず、主にビタミン剤などでの治療でした。

皮膚は、慢性的に痒い、慢性的に脱毛しているなどの症状があっても、皮膚検査・皮膚生検・血液検査・血液内分泌検査・レントゲン検査などを通して、適切な診断をし、適切な治療を行えば、このようないい結果が出ることも多いです。

皆様がお飼いのわんちゃんねこちゃんが、皮膚病を患っている、急に痒くなった、昔から毛が少ないなど、お困りのことがあれば、お伝え下さい。
なお、難治性の皮膚科は特に、私、院長園田が診察しておりますが、一般診療における皮膚科は、当院すべての獣医師が診察しております。
難治性の場合は、院長園田の出勤日にご来院下さい。

動物病院 京都
院長 園田 祐三

下痢のお話 2016年8月

こんにちは。
動物病院 京都 獣医師の吉田 昌平です。

暑い日が続いていますね。普段は冷房管理下の職場のため、たまに外に出るとめまいがしてしまいます。

動物たちも気温の変化に身体が耐えられず、体調を崩す子が多いです。

今回、その中でもよく起こる「下痢」についてお話したいと思います。
下痢には様々な原因がありますが、

・環境の変化(季節の変わり目、旅行に連れて行ったことによる疲れなど)
・食事の変更(ドライフードの変更、今までにあげたことのないおやつなど)

などでも下痢をしてしまうことがあります。

 

当院では、下痢している子のうんちの状態をチェックさせてもっています。

まずは、うんちの色、固さ、匂い、粘膜便や血便の有無などを確認し、顕微鏡を用いて、脂肪や炭水化物が消化されているかの確認、腸内細菌のバランス、寄生虫の虫卵などの検査を実施しています。

 

その後、顕微鏡でみれた写真を一緒に見てもらっています。その中の一部を紹介します。

コクシジウムという寄生虫です。特に保護猫や外飼いの猫に多いです。

やっかいなことにアルコールでも塩素消毒でも死滅しません。熱湯には弱いため、熱湯消毒でやっつけることになります。他にはオルソ剤という消毒剤もあるのですが、強い匂いがあるため、あまり使用しません。

右の写真は、ネコちゃんの糞便検査(検査料:800円)をした際に検出された、コクシジウムのオーシストです。

続いて、右の写真は、芽胞菌と呼ばれる腸内細菌で、健康な子にも少数みられますが、異常に数が多いときは、内服薬が必要なこともあります。

コクシジウム症の場合、治療が遅れると重症化することがあります。そのため早期発見、早期治療が必要です。
今回は幸い、早期の糞便検査により、重症化するまえにコクシジウム治療薬を使用することができたので、完治し元気になってくれました。コクシジウム症は環境中の浄化も大事なのでそういったご指導もさせていただきながらの治療でした。
芽胞菌に対しては、芽胞菌に効くお薬を使用し、また整腸剤も合わせて飲ませます。芽胞菌は正常な子にも認められる細菌です。そのため、芽胞菌が完全にみられなくなるまで投薬するというより、便がきれいになるまで飲ませて治療終了となりました。

下痢以外に、食欲不振、お腹を痛がる様子、吐き気がある場合などは追加で検査が必要な場合もあります。

単なる消化不良による場合もありますが、深刻な病気の可能性も考えられます。元気だったワンちゃんネコちゃんがぐったりしたり、下痢が続き、普段と違うウンチの臭いがしたり便に血が混じっていたりする場合は、早めに動物病院でチェックしましょう。

また、慢性的であったり、再発をしてしまったりなどがある場合は、状況によりレントゲン検査や血液検査、さらに超音波検査を実施しなければならない場合もありますので、お飼いの動物さんで気になることが御座いましたら、お伝えいただければ幸いです。

消化に優しいごはんに変えたりすることや、腸内細菌のバランスを整えてあげたりすることが下痢を長引かせないための重要なポイントでもありますので、注意しながら治療をしていってあげましょう!

動物病院 京都
獣医師 吉田昌平

 

8月17日水曜日以降は通常通り診察しております 2016年8月

こんにちは。動物病院 京都 院長の園田 祐三です。
京都は暑さ本番で、日中に外にでると鉄板で焼かれたような暑さがありますね。
ワンちゃんねこちゃんも、暑さにばてやすく、特に下痢嘔吐などの消化器症状が出やすいので、特に注意してくださいね。

当院は、本日8月16日までが、9:00-12:00の午前診療でしたが、明日8月17日以降は
通常通りの診察となっております。

でかけて、帰ってきたら、下痢した嘔吐したなどお困りのことがあれば、お伝えください。

夜間診療について
対象動物:犬・猫
対象科目:内科、外科、整形外科、消化器内科、皮膚科、神経科、眼科、腫瘍科、耳鼻科、行動科、呼吸器科、循環器科、泌尿・生殖器科etc
時間:20:00~24:00 <夜間診療代が別途かかります>
24時間獣医が待機しているわけではありませんが、075-465-3330にお電話いただいたのち、獣医師が転送にてお電話をおつなぎし、診療の可否をお伝えしております。カルテのある方で、カルテに登録してある番号から2回以上お電話いただいた場合は、お電話を折り返せる可能性が高いです。カルテのない新規の方は、複数回同一の番号からお電話頂ければ診察できる場合がございます。(基本的には当院かかりつけ※1の方のみを診察しております)。当院のかかりつけの方でも、1度目のコールでは電話をお取りしない場合が多いです。緊急の場合は、何度かお電話ください。繋がらない場合は、申し訳ありませんが、京都夜間動物救急センター(075-693-9912)におかけ下さい。お困りのことがございましたら、お伝えください。

※1 当院のかかりつけとは、当院で日常的に診察させて頂いており、当院でノミダニ予防、フィラリア予防、混合ワクチン接種、狂犬病接種<犬>などをしておられる飼い主様を対象と致しております。

動物病院 京都
院長 園田 祐三

元気いっぱい瞬ちゃん☆

こんにちは、看護師の山脇です!
気づけばお盆ですね。皆さんご旅行や帰省などされているのでしょうか?
当院もホテルお預かりのわんちゃん、ねこちゃんで賑わっております(*^_^*)
みんなとてもお利口さんにお留守番してくれています(^.^)

そんな中一際元気いっぱいの瞬ちゃんをご紹介します!!

瞬ちゃんはゴールデンレトリーバーの男の子1歳です!
子犬の頃から(といってもまだまだ子犬ですが^^;)同居犬のお姉ちゃんわんちゃん達とよく病院に来てくれていたので、スタッフとも大の仲良しで病院にもすっかり馴染んでおります♡

いつもシャンプーしてくれる仲良しトリマー兼看護師の三上といい笑顔でパシャリ(^○^)

お散歩行って、仲良しした後は、お母さんが持たせてくれたお待ちかねのおやつタイム!
かしこく「待て」をしてもらったご褒美は格別の様でこの表情!!
決して怒っておりません!必死なだけです(^^ゞ

ごちそうさま☆
その後は大好きな先生にも遊んでもらってご満悦そうでした☆

あともう少しお留守番だけど頑張ろうね、瞬ちゃん\(^o^)/

動物病院 京都
看護師 山脇友香理

6月のスケジュール 今更ながら・・・2016年8月更新

こんにちは。
動物病院 京都 院長の 園田 祐三です。

毎月ブログを書こう書こうと思い、なかなかのせられないでいますが、ブログに書くネタは常に下書きにて保存しています。その中で、今回は2ヶ月前のスケジュールですが、すこし忙しかった6月の様子を書きたいと思います。

6月のスケジュール
61日~5日までフランス ボルドーにて世界皮膚科学会 出席

66日 フランス到着から酪農学園大学 就職説明会へ

午前830 フランスより関西空港 到着

乗り換にて

午前1155 関西空港より新千歳空港 へ

新快速にて 新札幌駅 (約30分)さらにそこからタクシーで

酪農学園大学に向かう

15:30より19:30まで 就職説明会参加

その後 懇親会がありました

67日 火曜日

飛行機が午後の便のため、ホテルの目の前にあった 札幌の時計台と大通り公園を 朝散歩し

午後13:35 新千歳空港から伊丹空港へ

午後15:30 伊丹空港 着

その後バスにて京都に帰ってきました。

やや変則ですが、

68日 終日 診察および手術

69日 休診

現在水曜日・木曜日を自分の休診日とさせていただいておりますが、
14日(火) 夜に埼玉へ移動

15日(水) どうぶつの総合病院 皮膚科 参加のため 埼玉へ

16日(木) 大阪で会議のため、埼玉から大阪へ

次の週は
22日(水) 大阪にある知人の先輩の動物病院視察

23日(木) 大阪にて、終日 最新の外科手術の実習

最終週は
28日(火) 夜に横浜へ移動

29-30日(水木) 横浜にて2日間連続で最新外科実習

というスケジュールでした。

全国の様々な動物病院を見学させていただくと、色々な工夫をされているところも多く、非常に勉強になります。
また、皆様に最新の動物医療を、最新の情報や知見を、専門的な学会や実習などで身につけて、お伝えしていければいいなと思っております。
獣医を含め、医療というものは、常に進化し続けます。従来からある診断や治療を確実に実施をしつつ、新たに開発された治療法や技術を貪欲に身につけ、みなさまがお飼いの動物さんたちに、そういった新しい情報技術に基づいた診断・治療をわかりやすくお伝えしていきたいと思っております。

動物病院 京都
院長 園田 祐三

当院 ペットホテル「ゆらり」での わんちゃん達 初めてのお泊り((o(´∀`)o))

こんにちわ!またまた登場、動物看護士の大橋です。
さて今日は、先日、ペットホテルゆらりにて初めてのお泊まりを
体験した、パグさんのうららちゃんをご紹介します(*^o^*)

ホテル当日、うららちゃんは緊張した面持ちでお父さんとお母さんとご来院!
いつも診察で来ているのとは少し違う雰囲気に戸惑いつつも、
おいで~と言ってくれる看護師の元へ直行ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

はじめてのお泊りだと、まず中へ入るのを嫌がったり、
部屋の中で、さびしいよ~と吠えてみたりする子がほとんどですが、
うららちゃんは、そんなご様子は全くなし!!!
部屋でわたしたちがせわしなく動いているのをみて、
頑張れ~と応援してくれていました(*´∀`*)

お気に入りのおもちゃを持参(*^^*)
動きすぎて上手く写真が撮れません(笑)ぶれぶれです!

いつもと違う雰囲気の診察室をウロウロ・・・

うらちゃーん!と呼ぶと、
ん?だれか呼んだ??と振り返ってくれました\(^o^)/

はじめてのホテルだと、体調を崩す子もまれにいらっしゃいますが、
うらちゃんは体調大丈夫だったかな?
またお泊りお待ちしております♡また遊ぼうね♡

当院で実施する手術の内容 2016年8月更新

こんにちは。動物病院 京都 院長の園田 祐三です。

当院では、午前中の診察が終わった13時頃より、午後の診察が始まる前の16時くらいまでの間に、様々な手術を実施しております。
特に先月は、骨折の手術が多く、毎週のように骨折整復の手術を施術していました。

当院で実施している手術をカルテをチェックしながら列挙してみました。

犬 避妊手術 去勢手術
猫 避妊手術 去勢手術
腫瘍切除
乳腺腫瘍 切除
帝王切開
試験開腹
肝臓生検
肝臓腫瘍摘出
脾臓摘出
腸生検
腸切除
腎臓摘出
胃切開
腸切開(異物除去)
臍ヘルニア整復
鼠径ヘルニア整復
膀胱結石 除去
膀胱破裂整復
眼球摘出手術
義眼手術
レッグペルテス病 <大腿骨頭切除>
骨折整復 ロッキングシステム ラグスクリュー法 ピンニング
断脚手術
成長板骨折整復
橈尺骨骨折整復
前十字靭帯断裂整復

また外科専門医と連携し
門脈体循環シャント(PSS)
動脈管開存症(PDA)
骨盤複雑骨折整復
巨大骨肉腫切除
開胸手術による胸腺腫切除
下顎扁平上皮癌切除 下顎全切除
などを実施しています。

心臓病のお話 2016年8月

こんにちは、動物病院京都の坂口邦彦です。この所夜も暑くなってきており、自宅で冷房をつけようとすると、リモコンが行方不明!汗だくでなかなか寝付けない状態です。 夏場は体調を崩しやすく、人と同じく動物も熱中症、循環器や呼吸器、泌尿器の問題が出やすい時期ですのでよく様子を見てあげてください。

呼吸困難を呈していると訴えて来られたわんちゃんをお伝えします。 来院時、咳が荒くなり、元気食欲がなくなっているとのことでした。聴診において重度の心雑音が確認されました。心臓の雑音は、獣医師が聴診器で聴いていくものなのですが、音の強さによって、6段階に分かれていて(1が軽度、6が重度)、そのときの音がすでに6段階中の6でした。そこで心臓や肺の状態を確認するために撮ったのが下のレントゲン写真です。

左上の画像は初診時のレントゲン写真です。 右上の画像は健康な子の写真です。 肺野が白くなり、心臓と肺の境界が不鮮明になっているのが見て取れます。 肺は、肺胞と呼ばれる小さな袋が集まってできており、肺胞を通して酸素と二酸化炭素の交換がされています。この肺胞の中に血液の液体成分が滲みだしてしまっている状態、肺水腫となっている状態でした。心臓の左心室から全身へ血液を送り出す力が低下し血液が肺に過剰に貯留してしまう状態で、これは心原性肺水腫と呼ばれます。

検査としては、レントゲン検査、超音波検査、血液検査などが考えられますが、動物さんの状態を安定させるために、優しい方法として、うつ伏せのレントゲン検査と血液検査のみを実施し、治療を優先することにしました。

そこで当院で行った治療として
①マスクからの酸素吸入 その後 高濃度酸素集中治療室での入院管理

②肺から水を抜くための利尿剤の投与

③心臓の負荷を軽減するためにの血管拡張薬、強心薬の投与 を行いました。

治療開始8日後に撮影したレントゲン像が右下の写真になります。 肺野に写っていた白いモヤは消えて、肺と心臓の境界ははっきりとするようになりました。

体調が落ち着いてから、超音波検査により心臓を詳しく検査してみました。すると心臓の左心房と左心室の間の僧帽弁の片側の腱索が断裂し、また反対側が粘液腫様変性を起こしており、うまく弁が閉鎖できなくなっているために逆流が生じ、左心房は重度に拡張しているという状態でした。 心臓の内部は、左心房・左心室・右心房・右心室という4つの部屋にわかれています。 左心室から全身に血液が送られ、全身を巡った血液は右心房に戻ってきます。右心房から右心室を通って肺に血液は送られます。肺で酸素を受け取った血液は左心房へと流れてきます。そして左心房から左心室を通り、全身に血液が送られます。 左心での逆流が生じた結果、肺でのうっ血が起こり肺水腫に至ります。

動物は人と違って、呼吸が苦しいとは言ってくれません。飼い主さんがしっかりと見てあげる必要があります。最近すぐ疲れる、咳が増えてきた、安静にしているのに呼吸が荒い、といった症状が観察された場合、高齢だからと勝手に納得せず、すぐに病院に連れて行ってあげてくださいね。

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