皮膚がかゆい ~犬アトピー性皮膚炎の1例~

こんにちは。動物病院京都 院長の坂口邦彦です。 

 

非常事態宣言は解除されましたがコロナで大変な状況はまだ続いていますので、自宅で過ごすペットとの時間を大切にしてくださいね。気温はだいぶ暖かくなって来ましたので、コロナもこれで終息してくれるといいですね 

 

さて、この暖かい時期というのは皮膚病が悪化しやすい時期でもあります。今回はそんな皮膚病の症例をひとつ紹介します。 

 

この柴犬さんは春先から、目の周りや口周り、足先をよく掻いたり舐めたりして皮膚が悪くなったということで来院されました。 

 

 

このわんちゃんは犬アトピー性皮膚炎と診断した症例です。 

この病気の原因は、体が過敏に反応しやすいという遺伝的なアトピー体質の問題が根本にあり、春になると増えてくるハウスダストや様々な原因がきっかけとなり、皮膚炎がひどくなっていきます。 

比較的若いうちに発症し、年が経つごとに悪化し、一年中痒がることもあります。 

良く起こる皮膚の部位は以下の場所です。 

この症例では明らかな感染症もなく、悪化した皮膚の特徴と痒がり方、アレルギー検査から犬アトピー性皮膚炎と診断し、治療を開始しました。 

治療にはステロイドと免疫抑制剤をメインに使用し、スキンケアを併用しながら、ステロイドゆっくりと減量していきました 

すると1週間ほどで皮膚は良化してきて、3か月後には以下の写真のように改善してくれました。 

 

 

改善したと言っても犬アトピー性皮膚炎は完治する病気ではなく、生涯付き合っていく必要がある病気ですので、投薬が体の負担にならないように適切にケア続けてあげなければなりません。 

 

皮膚病は、体質の問題だけでなく気温や湿度、環境中のアレルギー物質など様々な要因が絡んで皮膚の病気は悪化していきます。適切に原因を追求して、治療を実施することで辛いかゆみもマシにしてあげることができます。 

なかなか治らないと思って諦めている飼い主様がいらっしゃいましたら一度相談していただければと思います。 

 

動物病院京都 

院長 坂口邦彦 

関西初! 超音波診断装置 ARIETTA 850

こんにちは、動物病院京都の獣医師 酒井宥太です。
最近暖かくなってきましたね。今年も京都の暑い夏がすぐそこまでやってきているようです。季節の変わり目はワンちゃんネコちゃんの体調にも影響することがあるので要注意ですね。

この度当院に新しい超音波診断装置 ARIETTA 850が導入されました。実はこの装置、関西で初めて導入されたのは当院が初めてです。よりきれいで詳細な画像を見ることができるので、今まで見るのが難しかった異常もより発見しやすくなり、病気の早期診断につながります。

今回はそんな「超音波検査」について簡単にご紹介します。

・超音波検査とは
超音波により、お腹の臓器や心臓などを、動きなどを含めて細かく見ることができる検査です。

・超音波検査のメリット
① 麻酔をかける必要がない。
② 放射線照射の影響がない(レントゲン検査との違い)
③ リアルタイムに臓器の動きを観察(心臓や腸などの動く臓器を的確にチェックできる)

・超音波検査で評価できるもの
① お腹の臓器(肝臓、胆嚢、腎臓、膀胱、胃腸など)
② 胸の中の臓器(主に心臓)
③ 上記の臓器の大きさ、形、血の流れ、動き

例えば下の画像では胆嚢に泥が溜まっているのが分かります。

  

正常な胆嚢                泥の溜まった胆嚢

超音波検査はレントゲンでわからないような小さな腫瘤も確認することができます。特に超音波診断装置は高性能な機種であればあるほど、小さな腫瘤などを簡単に見つけることが可能になります。腫瘍の治療には早期発見が重要です。早期発見のために超音波検査などの定期的な健康診断を行うことがおすすめです。超音波検査などの健康診断をご希望の場合は、お気軽に当院スタッフまでお伝え下さい。

動物病院 京都
獣医師 酒井宥太

デジタルレントゲン検査(DR)を導入しました

こんにちは、獣医師の吉田昌平です。

今年の春に新しくデジタルレントゲン検査(DR)を導入しました。

 

良くなった点

・撮影にかかる時間が大幅に短縮!(わんちゃん、ねこちゃん Happy!)

・画質  非常に綺麗に見えるように!

・X線照射量も減る!

 

比較でレントゲン写真を載せています。

                       before                                                              after

 

どうでしょうか?全然違いますよね?!
え?あまり違いが分からない?
診断する獣医師はだいぶ違うなぁーと思いなら毎日レントゲンを見ています。

 

ちなみに当院では

 救急治療:循環器(心臓・血管)、呼吸器(肺・気管)の迅速診断

 整形外科:痛がっている足のチェック

 消化器:誤食(骨、金属、石)、胃の拡張

 泌尿器:腎結石、尿管結石、膀胱結石

 

などを中心に幅広くレントゲン検査が活躍しています。

お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。

 

動物病院 京都
吉田昌平

京都唯一 動物の耳科(動物の皮膚・耳科)

こんにちは。
動物病院京都 代表の園田祐三です。

コロナショックで、みなさんの生活もなかなか大変な状況ななか、それでもみんなで必死に生きているそんな感じで、過ごしています。
京都市内にお住まいの方も、色々なご苦労があると思いますが、地道にやっていけば必ずコロナには打ち勝てると信じています。
みんなで力を合わせて、難局を乗り切っていければいいなと思います。

当院では、365日24時まで診察をしています。入院についても、他動物病院との違いは獣医師が常にいる、ということです。
トリミング、ワクチンなどの予防から、ハイレベルな手術までを実施しています。
混合ワクチン・狂犬病ワクチン・避妊、去勢手術などはもとより、胆嚢摘出・膀胱結石・会陰ヘルニア・骨折・脱臼・口腔外科・肺外科・腫瘍摘出など様々な手術を実施しています。
その中で、当院ではより専門的な科目として

①皮膚・耳科
②外科・整形外科
③子犬・子猫
④呼吸器科
⑤内科全般

を特徴としてます。
今日は、皮膚・耳科の紹介をしようと思います。
当院では、獣医皮膚科学会に所属し、かつ皮膚科学会会長の皮膚科塾で熟練した獣医師が複数在籍しています。
院長 坂口 邦彦
副院長 吉田 昌平
代表 園田 祐三
です。
皮膚病での困ったや治りがわるい皮膚病。痒みが収まらないなど、皮膚の病気は様々です。
しっかりと原因を究明し、適切な治療を実施しています。
動物にも耳科があります。耳も皮膚の延長と捉えることができます。
当院では、オトスコープという動物の耳を見る内視鏡があり、治りが悪い外耳炎や中内耳炎などに新たな治療を実施しています。

京都で唯一の耳科をもった、当院の皮膚・耳科で、困った皮膚病にしっかり対処していければ幸いです。

動物病院京都 本院
075-465-3330

仔犬をおうちに迎えたら…

こんにちは、京都市北区の動物病院 京都・獣医師の国本です。

仔犬さんをおうちに迎えたという方!
新しい家族が増えて、新しい生活をエンジョイしていることと思います。(あー、羨ましい。笑)

 

その一方で、「なにをすればいいのか分からない…」と感じることがあるかと思います。

 

今回は、仔犬さんを迎えられた場合に「しておくべきこと」と、「予防の流れ」を説明させていただきます。
ご家族の一員であるワンちゃんの楽しい生活を守り続けるために読んでいただければと思います。(^^♪

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☆仔犬さんを迎えたときにする3つのこと
❶混合ワクチン接種
❷狂犬病ワクチン接種
❸ノミ・ダニ・フィラリア予防

☆予防の流れ

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この表だけでは分かりづらいかと思いますので、実際に来院されたワンちゃんを例に紹介していこうと思います。

今回、協力してもらったのはチワワの男の子・陸くんです。

 

① 初回来院 2回目ワクチン

当時まだ生後3か月の陸くん。とてもかわいいです。笑
初めての外出に少し緊張している様子。(頑張って!!)

 

1回目のワクチンはペットショップで接種済みだったため、初回接種から4週間経った頃に来院。(こちらの飼い主さんはチワワ4人目ということで、来院時期も完璧でした!)
最初は緊張気味だったけど、しっかりおやつも食べてくれて、大満足で帰っていきました。

※予防プログラムが終わるまでは、感染防止の観点からキャリーにいれてご来院されることをお奨めします。

 

 

② 10日後来院 抗体検査&ノミ・ダニ・フィラリア予防薬
前回打ったワクチンによって、体の中で抗体ができているかを確認するため、血液検査を行います。
検査結果が出るまではだいたい1週間くらいかかります。

 

陸くんはこの検査で、無事免疫力があることが分かりました!(ついにお散歩デビュー!!)

※ここで免疫が十分に上がっていないという結果が出ると3回目ワクチンの接種が必要になります。


(お兄ちゃんのお膝でリラックス中の陸くん♪)

 

③ 20日後来院 狂犬病ワクチン接種

 

 

ここまで終われば、2週間~1か月ごとに来院していただきます。
体重がしっかり増えてるか、ごはんはしっかり食べられているかなどの体調面のチェックだけでなく、甘噛みやトイレのトレーニングなどのしつけ相談などのお話もさせていただきます。

 

また、仔犬の時にたくさん病院に来て、獣医や看護師と遊んだり、おやつをもらったりすることで、ワンちゃんに「病院=楽しいところ」と認識してもらいます。

 

それが終われば、いよいよ避妊・去勢手術の時期になってきます。

 

さて、今回はざっくりと仔犬さんの予防プログラムについてお話させていただきました。仔犬さんを迎える時期によって、内容が変わることがありますので、その際はご相談していただければと思います。

各種予防の必要性や頻度については今後のブログでお伝えしていきます。

PETCTを受けました 

こんにちは。
動物病院 京都 代表の園田祐三です。
今日は、動物と全然関係ない話です。

コロナが本格化する少し前に、島津メディカルプラザにある御池クリニックにて、自分自身がPETCTなど健診を40歳にしてはじめて受けました。
そして結果、病気が多数見つかりました💦

いずれも軽症そうですが、気だけは若いつもりですが、40になると色々見つかるのだなあとしみじみ思いました。

昔から好き嫌いなく、何でもごはんは食べるほうで、パンやラーメン、焼きそば含め洋食、イタリアン、和食など様々食べてきました。その中でも最近、パンとかラーメンめちゃくちゃ好きだけど食べるとなんか調子イマイチだなあと思っていたのですが、今回上部消化管内視鏡検査にて、アレルギー性食道炎がみつかり、これが原因だったのか!!と気付かされました。

まだ、なにのアレルギーかは、紹介状をもとに総合病院に行かないとわからないのですが、昔からの経験によりグルテンを疑っています。
お菓子、焼きそば、ラーメン、などなどめちゃくちゃ好きなものばかりなので非常に悲しいのです😭
(まだグルテンアレルギー確定ではないですが)

さらに、ひっかかったのが、便潜血陽性とPETでの大腸ポリープ疑いでした。
大腸ポリープ疑いということで、下部内視鏡検査を実施しました。受けられたことのある飼い主様からは、すぐ終わるとは聞いていたのですが、当日に飲む下剤の効きがあとをひき、ずっと下痢で大変でした。また、入れられているときはやや痛く、みなさんこういった検査を色々受けられていてすごいなあと思いました。
幸い、大腸ポリープはなく、事なきを得ました。

昨日、ねこちゃんの胃腸内視鏡をいれたのですが、吐いたり下痢したりする時に胃カメラ腸のカメラは動物でも良い検査です。
人間でも麻酔をかけることはありますが、犬猫ちゃんの場合は、麻酔が必須なのがすこし飼い主様からは心配なところかと思います。
当院では、最新の麻酔器を使用して、万全の体制で検査を実施しています。リスクはゼロにはならないですが、検査で実施する麻酔は比較的軽いのでいままで、検査にて状態が悪化するということは経験していません。

自分の身をもって、健康診断の重要性を知る、いいきっかけとなりました。
みなさんも、ご自身および飼育されている動物さんの健康診断は早めに受診されることをおすすめします。

膝蓋骨の内方脱臼

膝蓋骨とはいわゆる「膝のお皿」のことです。膝蓋骨は大腿四頭筋の中にあり、大腿四頭筋の力を脛骨へしっかりと伝える働きがあります。大腿四頭筋は膝関節を伸ばす働きを持っているため、膝蓋骨が正常に機能していないと膝が伸びなくなり、挙上(足を挙げること)したり、跛行(足を引きずること)したりするようになります。

【正常】  【脱臼例】

トイプードル、チワワ、ポメラニアン、ヨークシャテリア、マルチーズなどの小型犬では、膝蓋骨の内方脱臼が多くみられます。内方脱臼とは、膝蓋骨が正常な位置よりも内側に位置している状態のことで、元に戻ったり外れたりを繰り返します。

治療法は、年齢、症状の程度、骨格の変形度合いなどによって異なります。ほとんどの症例では、サプリメントの服用や生活環境の改善など内科治療(保存療法)が適応になります。若齢であったり、症状がひどかったり、骨格の変形がひどい場合には外科療法(手術)が必要になります。

膝蓋骨の内方脱臼は、前十字靭帯断裂を起きやすくすると言われています。特に中齢以上の小型犬では、前十字靭帯断裂による跛行が膝蓋骨脱臼による跛行と混同して診断されていることが多いと思います。跛行が続く場合は、様子を見るのではなく、整形外科専門の動物病院でしっかりと診断してもらうことをおすすめします。

動物病院 京都
獣医師 木村亮太

手足を舐める!かゆい!

 

ちょっと分かりにくいかもですが、指の間が赤いのが見えますか?

こんにちは、獣医師の吉田昌平です。
日々、診察をする中で、手足を舐めて痒そうにしているわんちゃんが多く来院されます。

・手先をよく舐めている
・赤い
・匂いが気になる

こういった症状はありませんか?

原因として、

・指の間が脂っぽい
・暇だったりストレスの解消
・飼い主の気を引きたい
・手足の洗い方

などがあります。

原因を見極めることが大事なので、いろんな話を伺いながら治療開始することが多いです。
また脂っぽいのは体質のことも多いので、日常のケアについてもアドバイスさせてもらい ます。

ジメジメする梅雨や夏は悪化することが多いので早めにご相談ください!

 

動物病院 京都
獣医師 吉田昌平

鼻ぺちゃ犬は要注意です

こんにちは、動物病院 京都 獣医師 尾関康江です。
当院は北区の西大路通りに面した場所にあります。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。コロナウイルス感染症で大変ではございますが、少しでもわんちゃんのことをお伝え出来ないかと、今回は短頭種気道症候群というこれから暑くなる夏場で、よく診られる呼吸器の病気について書きたいと思います。

短頭種というのは、マズルが短く、頭部に丸みのある、両眼の位置が離れているわんちゃんのことを指します。ブルドック、パグ、ボストンテリア、シーズーが典型ですが、チンチラやマンチカンなどの猫ちゃんも含まれます。

特徴として
① 鼻の孔が小さい、またはほとんど見えない
空気を吸う通り道がないために、口を開けて呼吸をしたり、鼻先が常に湿っています

 

 

 

② 軟口蓋が長い
軟口蓋とは、口の中の奥の天井(上あご)の部分です。舌で上あごを触ると柔らかい部分があると思いますが、その部分が長いのです。 長いことで吸った空気が気管に入りずらく、“がーがー”と音がなります。ひどくなると喉が腫れ上がってしまいます。

③ 喉頭小嚢、喉頭虚脱
少し難しい名前ですが、のどの奥にある組織が他の子達に比べて余剰になったり、腫れあがっています。 

これらの体の特徴が原因で生じる呼吸が苦しい状態を手術によって改善することができます。

どれくらい楽に出来るのでしょうか? がーがーいう呼吸の音が完全になくなることはないですが、すーすーというくらい小さくなり、いびきもかきづらくなります。また、他のわんちゃんと同じくらい運動もできるようになりますよ。

成功率はどれくらいなのでしょうか? 文献上は90%以上と言われております。当院で外科手術を受けたわんちゃんの8、9割の子達は再発なく機嫌よく過ごしてくれています。
うちの子の呼吸大丈夫かしら?手術可能かな?などご心配ごとがありましたら、是非一度診察に来られて下さい。
手術の内容はまた次回、お伝えしますね。最後まで読んで下さりありがとうございました。

動物病院 京都
獣医師 尾関康江

前十字靭帯断裂、TPLO

前十字靭帯とは、膝の中にある靭帯の一つです。前十字靭帯は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)に付着していて、歩くときに脛骨が前にズレないように後ろへ引っ張る働きがあります。そのため、前十字靭帯が完全に断裂(切れてしまうこと)してしまうと歩くたびに脛骨が前へズレて痛みが生じてしまい、足を着けなくなってしまします。

ヒトは、激しい動きをするスポーツ(バスケットボール、サッカーなど)中に前十字靭帯を断裂することが多いです。一方、イヌは特に激しく動くことがなくても、普通の日常生活を送っているだけで断裂してしまいます。その原因の一つにイヌの骨格の要因が考えられています。

TPLO(脛骨高平部水平化骨切り術)は、骨格を作り変えることで前十字靭帯が機能を失っていても歩くことができるようにする手術です。

術前
 

術後
 

術前は前十字靭帯が完全に切れてしまっているため、脛骨が前へ出ている状態でしたが、術後は脛骨が正常な位置へ戻っているのがわかると思います。(赤い線が脛骨の一番後ろのラインです)

前十字靭帯の手術には、他にも人工靭帯を使った関節外法などの手術があります。現在、犬では前十字靭帯の手術の中で、TPLOがもっとも術後の機能回復が良いと言われています。

前十字靭帯断裂の初期の頃は、症状がほとんどなく、症状があったとしても安静にしていれば2−3日で治ってしまうことが多いです。そのため前十字靭帯が完全に切れてしまうまで気づかないことが多々あります。そのため、少しでも歩き方がおかしいなと思ったら、すぐに動物病院へ相談されることをおすすめします。

動物病院 京都
獣医師 木村亮太

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