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【獣医師が教える】低侵襲治療について(腹腔鏡)

2022.08.26

症例紹介

みなさん、こんにちは。動物病院京都 獣医師の小川です。

今回は、当院で実施している「低侵襲治療」について解説していきたいと思います。

低侵襲治療とは「傷が小さい」「痛みが少ない」治療法のことで、当院で実施しているものとしては「内視鏡」や「腹腔鏡」があります。

今回はその中でも「腹腔鏡手術」について説明していこうと思います。

 

低侵襲とは

前回の記事でも記載しましたが、「低侵襲」とは「身体への負担(侵襲)が少ない」という意味です。

詳しくはそちらの記事を参考にしてみてください。

【獣医師が解説】低侵襲手術のメリット・デメリットについて

 

腹腔鏡手術

低侵襲治療に用いられる「腹腔鏡(ふくくうきょう)手術」について説明させてもらいます。

腹腔鏡手術とは、皮膚に数箇所小さい穴を開けてお腹の手術を行う方法のことです。

皮膚に開けた穴からお腹の中に細長いカメラや細長い鉗子をいれ、ビデオモニターでお腹の中の状況を見ながら手術を行います。

非常に高性能・高解像度のモニター(4Kモニター)やビデオカメラを使用します。

この画像の1番上部のモニター以外に「光源装置」「気腹装置」「超音波凝固装置」などを使用します。

 

適応となるのは、下記のような手術です。

・子宮卵巣摘出術(避妊手術)

・肝生検

・腹腔内精巣摘出術(去勢手術)

・胆嚢摘出術

・副腎腫瘍摘出術

この中でも特に「子宮卵巣摘出術(避妊手術)」を実施する頻度が多いです。

 

腹腔鏡下避妊手術

避妊手術とは、女の子の犬・猫が実施する手術で、子宮・卵巣を摘出することにより「子宮の病気の予防」「乳がんの予防」「発情に伴うしんどさの予防」などの効果があります。

この手術に関しては別記事で詳しく解説しております。

避妊手術は従来、開腹手術(お腹をメスで開いて実施する手術)で行っていました。

しかし、開腹手術は比較的痛みが強い手術と言われており、術後に体調がすぐれない動物もいました。

その点、腹腔鏡での避妊手術は「痛みが少ない」「傷が小さい」「術後の回復が早い」などの利点があります。

 

以下は実際の手術風景および傷口の写真になります。

赤丸で示した3箇所にそれぞれ約1mm程度の傷口があります。

対して開腹での避妊手術を実施した子については最低でも約30mm程度の傷口になります。

また、腹腔鏡の場合は身体が大きくても傷口の大きさは変わらないので、大きい犬では開腹と比べると特に小さい傷口で済みます。

 

まとめ

以上のように腹腔鏡を用いた手術にはたくさんのメリットがあります。

ヒト医療では腹腔鏡や低侵襲の手術がメインになってきており、今後動物さんでもどんどんメインになってくることが予想されます。

もし、腹腔鏡での避妊手術をご希望の方はお気軽に当院スタッフまでお尋ねください。


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