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子宮蓄膿症について

2013.07.06

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動物病院 京都 院長の園田祐三です。

先日、夜間救急にて子宮蓄膿症(子宮破裂を併発)のワンちゃんを診察しました。

深夜の診察でしたが、ワンちゃんの状態は良くなく、呼吸も非常に早く、元気がない状態でした。

お腹にエコー(超音波検査)を当てると、膀胱の傍に、非常に膨れ上がった子宮が確認されました。その周囲に液体貯留があり、子宮破裂が疑える状況でした。

血液検査では、通常、炎症が起きると白血球の数値が非常に上がることがほとんどなのですが、激烈な炎症の場合、極端に下がってしまうことがあるのですが、まさに今回はその状態で、血液検査上は非常に危険な状態でした。

即座に、血管から直接点滴を流し始め、蓄膿している子宮に繁殖している細菌を退治するため、抗生剤の投与を開始し、ある程度状態を落ち着けてから緊急手術を行いました。

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無事に手術は終わりましたが、予測していた通り、お腹を開けると、多量の膿がすぐに出てきていたので、お腹をきっちりと洗浄し、あとは点滴でしっかりと治療していき、回復してくれるのを望みながらの治療でした。

右の写真は、そのとき取り出した子宮の写真です。腫れた子宮の中を確認すると多量の膿が子宮内部から噴きでていきました。

幸い、1週間ほどで、白血球や血小板などの数値も正常化し、元気になって退院してされていきました。

子宮蓄膿症は、避妊をしていない中年齢前後くらいのわんちゃんに多い病気ですが、手術など適切な治療を行えば、ほとんどの子が助かる病気です。

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初期の症状は、「最近よく水を飲む」「なんとなく元気がない」「食欲がなんとなく落ちている」「すこしうんちの調子が悪い」

というようなやや曖昧な症状が初期としては出ることが多いです。

また、女の子の病気なので、「最近生理が昔ほど定期的にこない」「生理周期が短い」など生理不順が原因でなることもあります。

時期は、生理が終わって1,2ヶ月くらいしたところで発症することが非常に多い病気なので、特にそういった時期に上記のような症状が出た場合は、早期の対応をオススメしております。

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