2021.05.09
スタッフブログ
こんにちは。 動物看護師の郡です。
京都では昼間の気温が25℃を超える日が出てきましたね。
体が熱くなると人は汗をかき体温を調整しますよね。
ワンちゃんとネコちゃんは汗腺といわれる汗を分泌する腺は少ないです。
唯一汗がでるのは足の裏のみです
(酒井先生のぼたもちくん)
診察中に緊張して汗をかき足の裏がびしょびしょの子がいらっしゃいます。
汗をかかないならどうやって体温を調整しているのでしょうか
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ワンちゃんの体温調節でよくみる行動で興奮したときに
「ハァ ハァ」と口を開けて呼吸をしているを見かけないでしょうか?
この行動は「パンティング」といって体内の熱を外に逃がして体温を下げる行動です。
体温がさがれば自然と収まることが多いです。
もしこの行動がいつもより長い時間続いている、興奮してないのにハァハァしている等あれば
一度病院に相談してみて下さい。
これから気温もどんどん上がって、熱い日が続くと思いますので動物をよく見てあげて下さい。
もしパンティングをしていて体が熱っぽいなと感じる場合にはアイシングをしてあげると落ち着くことがあるので脇や内股もしくは首を
冷やしてあげて下さい。
これを行うことによって熱中症になるリスクを下げることができます。
ネコちゃんの場合は体中を舐めて、水分が蒸発する時に起こる「気化熱」というものを利用して
体温を調節することがあります。
またネコちゃんではワンちゃんと同様のパンティングを基本的には行いません。
もしネコちゃんでこの行動をしていればかなり体温が高い
もしくは体調が悪い可能性がありますので、一度病院に相談をしてみて下さい。
動物病院 京都
動物看護師 郡雅樹