わんちゃんの咳

こんにちは。動物病院 京都 獣医師尾関康江です。
お盆が明けて本格的な暑さが続いておりますが、水分を摂って熱中症にならないように気を付けて下さいね。

今日は、わんちゃんの心臓病で多い僧帽弁閉鎖不全症についてお話したいと思います。ただの咳といっても心臓病の初期症状の可能性があります。

【病気の概要】
心臓は血液を全身に送り出すポンプの役割をしています。人と同じように4つの部屋に分かれており、左右それぞれの部屋の間に弁があります。
左の心臓の間を仕切る弁を僧帽弁といい、この弁に異常が出て血液が逆流する病気が今回お話する内容です。
チワワ、シーズー、マルチーズ、ヨークシャテリアなどで5歳くらいから弁の変性が起こってきます。キャバリアは例外でもっと若いころからなることがあります。
1番最初に見られる症状は咳です。状態が進行すると肺にお水が溜まる“肺水腫”という状態になります。

【診断検査】
心臓の中を血液が流れる時に生じる異常な音が聴診器で聴こえます。これだけでは病気だと確定したり、重症度を判定できないので、レントゲン検査や超音波検査(血液検査)が必要になってきます。


 

 

 

 

 

 

1枚目が正常犬、2枚目が心臓が大きくなったわんちゃんのレントゲン画像になります。
真ん中にある白い部分が心臓に位置します。
少しわかりにくいですが、心臓のサイズが丸く、ボール状になって見えませんか。このように心臓病が進行していくことで大きくなっていきます。

【治療】
お薬による内科的治療と、手術による外科的治療があります。また重症度によって必要な内服は異なってきます。

【気を付けてほしいこと】
・日常生活で
・過度な運動やお散歩を避ける
・暑いところや、湿度の高い場所は避ける
・塩分の多い食事は避ける
・お家での元気さや舌の色、呼吸回数など細目に見る
といったことが大事になります。

初期は症状が軽かったり、日常生活ではわかりにくいことがあります。定期的な聴診が大事になってきますので、お散歩や予防のついでに病院に足を運んで下さいね。早めに治療を開始することで、寿命が延び、症状を改善することが証明されています。

暑いですので涼しくしてお過ごし下さい。何か気になられる症状がありましたらご相談下さい。

動物病院 京都
獣医師 尾関康江