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どこまでわかる?CT検査

2020.07.08

こんにちは
動物病院京都 獣医師の酒井です。
梅雨の季節がやってきましたね。不安定な天気のなか、皆さんはどう過ごされていますか?
そんな僕はというと、雨の日は嫌いではなく、しとしとと降る雨音を聞きながら心安らかにかわいい猫ちゃんと日がな一日ごろごろしています。

天気の移り変わりによって体調を崩してしまうワンちゃんネコちゃんもいますので、些細な変化にも気づけるように注意してあげてください。

この春より京都御所南に京都動物医療センターが開院し、当院も提携病院としてCTやMRIなどの検査やより専門的な医療を提供できるようになりました。

今回はその中でもCTに関してご紹介しようと思います。

CT検査とは?
X線を用いて体の内部を評価する検査ですが、レントゲン検査と違い立体的に臓器の構造を把握することができます。


CT画像


レントゲン画像

CT検査のメリット
・短時間で体の広い領域を詳しく評価できる
・レントゲン検査、超音波検査では評価が難しい部位も評価できる

どんなことがわかる?
・胸(肺、気管、気管支、心臓など)、お腹(肝臓、すい臓、脾臓、腎臓、膀胱など)、骨
・腫瘍などの出来物
・血管の走行
・結石(腎臓、尿管、膀胱、尿道)


分かりにくいですが、白く映っているのが尿管に詰まっている結石です。

近年のCT装置はより静かな音で短時間での撮影が可能なので、ワンちゃんネコちゃんへの負担もより軽いものになっています。
またCT検査時はワンちゃんネコちゃんが動いてしまわないように麻酔をかけて実施することがほとんどですが、センター病院では無麻酔でのCT検査も行っています。
麻酔をかけるのが不安、体調が悪くて麻酔がかけられない場合は無麻酔でのCT検査も実施できるので相談していただければと思います。

動物病院京都
獣医師 酒井宥太

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