夜にこんな症状があったら?

本Q&Aページについて

このページでは、よくある症状を17個ピックアップし、それに対しての、

  1. 考えられる理由
  2. 治療について
  3. 夜間診療費めやす

の説明を記載しております。

各症状詳細

1. けいれん・発作が起きている

A) 考えられる理由
脳の病気(特発性てんかん、脳炎、脳腫瘍など)、低血糖、低カルシウム、腎臓や肝臓機能の低下、中毒などによって引き起こされます。
けいれんや発作が止まらないと、脳の障害が進行し、意識が戻らなかったり、呼吸抑制がかかり、最悪亡くなってしまうことがあります。
B) 治療について
起こっている原因を見つけるために血液検査やレントゲン検査、超音波検査を実施します。原因によって治療は様々ですが、まずは抗けいれん薬を持ちいて発作を止めます。低血糖の場合は、糖分を補充します。また、昏睡状態など重症度が高い場合は脳圧を下げる薬を用います。
C) 夜間診療費めやす
けいれんや発作が軽度から中等度の場合は、検査や治療、夜間診療代などを含めて、費用は3~4万円くらいになります。意識のレベルが低い場合は入院する可能性があり、入院日数により費用はかなり変わりますのでお問い合わせください。

2. 元気がなく、ぐったりしている、横たわっている、とぼとぼ歩いている

A) 考えられる理由
「骨折、捻挫、打撲、椎間板ヘルニアなど」によって、痛みがあって動かない。「熱があったり、全身性の病気(急性膵炎、急性胆嚢炎、子宮蓄膿症など)」があるため、体調が優れずにじっとしている。「血圧が低いことで、動くのが難しい」、「急に眼が見えなくなり、おびえていたり、戸惑っている」などでもその場でじっとしていることがあります。脾臓や肝臓などお腹の中の臓器から出血により、ぐったりしている緊急度の高い場合もあります。
B) 治療について
起こっている原因を見つけるために、血液検査やレントゲン検査、尿検査、超音波検査、血圧測定、視力検査などを行って、原因を探して治療を行います。捻挫や打撲など比較的 症状が軽度であれば、疼痛和を実施します。臓器の出血が続いている場合は、緊急手術が必要になることもあります。それ以外の原因でも、状況により入院治療が必要となることがあります。
C) 夜間診療費めやす
比較的軽傷で応急処置だけなら、費用は1~2万円です。検査が必要な場合は、治療と合わせて2~4万円くらいになります。原因によってはすぐに命に関わることもありますので早めの受診をお勧めします。

3. 吐いている、下痢している、血便が出ている、お腹が張っている

A) 考えられる理由
「吐いている、下痢している、血便が出ている、お腹は張っている」といった症状は、軽度の急性胃腸炎、重症度の高い急性膵炎などの病気などが考えられます。また、避妊手術をしていない動物の場合、子宮に膿が溜まる子宮蓄膿症や、高齢動物の場合は、肝臓・脾臓の腫瘍破裂により出血、あるいは腹水など様々な可能性があります。子猫の場合、猫伝染性腹膜炎により腹水が溜まっていることもあります。
B) 治療について
軽度の急性胃腸炎の場合は点滴や抗生剤などによる治療により早期に治ります。急性膵炎の場合は原則、入院での迅速な治療が必要になります。子宮蓄膿症や腫瘍の破裂の場合は、緊急手術が必要になることもあります。
C) 夜間診療費めやす
診療代総額は、軽度の急性胃腸炎の場合は夜間診察費を含めて、2万円程度です。入院・手術が必要になる場合は、スタッフが料金を含め必ず説明致します。特に元気や食欲がない場合は、早期にご来院頂き、迅速に診断・治療をおこなう必要があります。

4. 足が痛い、歩けない、歩きにくい、足をあげている、足を踏んだ、腰が抜けた、抱っこするとキャンと鳴く、段差を登りにくい

A) 考えられる理由
「びっこをひいている」「抱っこするときゃんと鳴く」などは、主に筋肉・骨・関節あるいは脳・神経に問題があるときに起こる症状です。捻挫・打撲といった軽い症状の場合にも、びっこがずっと続く場合もあります。骨折している場合は、足をずっとあげてしまっていることが多いです。椎間板ヘルニアなどの病気により症状が出ている場合は、放置しておくとより症状が進行する可能性があるため、受診の必要があります。
B) 治療について
レントゲンをとり、異常箇所を確認します。治療は、どこが悪いかによりますが、捻挫・打撲の場合は痛み止めを投薬するとびっこが良くなることが多いです。骨折の場合は、状況に応じ入院・手術をすることで治療します。椎間板ヘルニアの場合は、MRI撮影後の手術し治療することが多いです。
C) 夜間診療費めやす
単純な捻挫・打撲の場合は、診療代総額は1~2万円前後です。手術の場合は、手術箇所に応じかなり異なるのでスタッフにお問い合わせください。いずれの症状でもひどくなる前の早期治療が大事です。

5. 車に轢かれた

A) 考えられる理由
打撲や捻挫等の軽度のものから骨折や内臓の損傷による重度の症状も見られる可能性があります。内臓の損傷は受傷部位によってみられる症状は様々ですが、いずれも命に関わることが多く、緊急度は高いです。胸部の損傷では気胸や横隔膜ヘルニアによる呼吸困難等が見られます。腹部の損傷では肝臓、腎臓などからの出血によるショック症状や膀胱破裂による尿毒症等に陥ることがあります。
B) 治療について
骨折の有無や部位を確認するためにレントゲン検査実施します。または内臓の損傷が疑われる症状がある場合は血液検査や超音波検査も実施することもあります。内臓の損傷は程度によっては命に関わるため緊急手術及び入院管理が必要になることが多いです。骨折の場合は程度や部位にもよりますが、外科手術による骨折部位の整復を行い、1~2週間以上の入院、安静が必要になります。打撲や捻挫などの軽度の症状であれば疼痛緩和を行います。
C) 夜間診療費めやす
比較的軽症であれば検査、治療費合わせ3~4万円程度です。重症の場合ですと緊急手術、及び入院管理が必要であり、入院日数によって費用も異なってきますので随時病院スタッフが説明致します。交通事故による受傷は命に関わることも多く、外傷等が見られない場合でも病院での一刻も早い検査をお勧め致します。

6. おしっこがでない、血尿が出ている、おしっこの匂いがおかしい

A) 考えられる理由
膀胱炎や尿道閉塞などの泌尿器の病気が考えられます。最も危険な状態はおしっこが出ていない尿管閉塞・尿道閉塞の場合です。尿管・尿道に結石などがつまり物理的に排尿できなくなり、排尿できない時間が長くなると急性腎不全へ移行します。
B) 治療について
尿.道閉塞が否定され、膀胱炎であった場合、尿検査によって細菌感染の有無を判断した上で抗生剤の投与や皮下輸液を実施します。
尿道閉塞がある場合、カテーテルにより尿道閉塞を治療し、排尿させます。尿道閉塞時は、入院による点滴治療が必要になる場合がほとんどです。尿管閉塞の場合、重症であることが多く、入院による点滴治療でも治療不能な場合があります。その場合、外科など様々な治療を考える必要があります。
C) 夜間診療費めやす
膀胱炎の場合は夜間診療費を含めて1~2万円程度です。尿道閉塞で入院が必要になった場合、入院期間により、10~15万円前後です。尿道閉塞は急性腎不全による死亡のリスクもあるため、早めの受診の必要があります。

7. 息が荒い、咳をしている、舌の色が青い

A) 考えられる理由
息が荒い、咳をしている、舌の色が青いといった症状は、呼吸器、循環器に問題がある時に見られる症状です。また、短頭種であるパグ、ボストンテリア、フレンチブルドッグ、その他犬種(チワワ、ポメラニアンなど)の子では喉が腫れて息がしにくくなることがあります。その際、発熱を伴って息が荒い場合には、熱中症を呈していることもあります。熱中症が疑わしい場合は、来院までに保冷剤を巻いたタオルを首に、濡れたタオルを身体にかけて向かって下さい。
B) 治療について
レントゲンを撮影し、心臓の大きさや胸の中(主に肺)の状態をまた、超音波検査にて心臓の動きや肺野の状態を確認します。一般状態が悪い場合は、検査の前に先に酸素を嗅がせたり、気管に酸素を直接吸わせるようなチューブなど、緊急処置を行います。程度によっては入院管理が必要になります。
C) 夜間診療費めやす
軽症の場合は、夜間診察代を含めて、2万円前後になります。重症の場合、そのまま入院管理(必要があれば酸素湿度完全管理の集中治療室内でのお預かり)となります。その際は、随時スタッフが説明致します。呼吸が荒い場合は迅速・適切な診断と治療が必要になるため、なるべく早く来院してください。

8. 出血している、どこかから出血しているがわからない、血が止まらない

A) 考えられる理由
大きな血管が切れている場合と血を止める細胞(血小板、フィブリン)に異常がある場合があります。出血が止まらないと貧血が進行し最悪亡くなってしまうこともあります。
B) 治療について
どこから出血しているかわからない場合はレントゲン、エコーなどで出血しているところを探します。また血液検査にて血を止める細胞に異常がないか調べます。体の表面の大きな血管が切れている場合は止血剤や圧迫にて血を止めます。胸の中やお腹の中に出血がある場合、出血を止めるために手術が必要になることもあります。また血を止める細胞に異常がある場合は原因を探して治療を行いますが輸血や入院治療が必要になることもあります。
C) 夜間診療費めやす
体表の出血の処置だけなら費用は1~2万ぐらいです。血を止める細胞に異常がある場合、手術が必要な場合は原因、治療内容により費用はかなり変わりますのでお問い合わせください。どの場合でも早めの対処が必要です。

9. お尻、生殖器から膿が出ている

A) 考えられる理由
「お尻、生殖器から膿が出ている」といった症状は子宮蓄膿症という緊急疾患の可能性が高いです。その他、肛門腺が破裂した場合にも、お尻付近から膿が出ているように見えることがあります。未避妊で他の症状として「お水をよく飲んでいる、下痢をしている、吐いている」などの症状がある場合は特に注意が必要です。
B) 治療について
子宮蓄膿症の場合は、原則、緊急手術+1週間程度の入院が必要になります。この症状は重篤な病気の可能性が高く、死亡リスクがあるので早めの受診をすすめます。
C) 夜間診療費めやす
肛門周囲の問題では、費用は1~2万円前後です。子宮蓄膿症により緊急手術および入院になる場合などは、担当獣医師より、診療費・手術費などについて説明致します。

10. 爪が折れた、深爪してしまった

A) 考えられる理由
折れた部位から出血することがほとんどです。爪からの出血がなかなか止まらず、飼い主様が家に帰ったときに、家が血だらけになってびっくりされる場合もがあります。傷口から細菌感染し爪周囲の腫脹や化膿を伴っていることもあります。強い衝撃により爪が根元から折れている場合、指の骨の骨折を認めることもあります。
B) 治療について
出血を伴う場合は止血処置を行います。また患部の消毒を行い、細菌感染が疑われる場合は全身の抗生剤投与も行います。指の骨折が疑われる場合にはレントゲン検査を実施し骨折部位の確認を行います。
C) 夜間診療費めやす
止血処置や消毒などの応急処置のみならば費用は1~2万円になります。指の骨折が疑われる場合はレントゲン検査代も含め2~3万円前後となります。

11. ノミがわいている、身体を掻きむしっている

A) 考えられる理由
ノミの寄生による全身の痒みやアレルギーによる皮膚炎を考慮します。他にも、膿皮症(細菌性毛包炎)、カビ(皮膚糸状菌症)、食物アレルギー、犬アトピー性皮膚炎などが痒みの原因になります。まれに身体の不調によりそこをあたかも痒いかのように気にすることもあります。
B) 治療について
ノミなどの寄生が確認された場合、駆虫を実施します。駆虫は主に獣医療で使用される動物病院専用のノミ・ダニ予防薬です。痒みがきつい場合には、かゆみ止めの注射や塗り薬などにより治療します。
C) 夜間診療費めやす
ノミなどの寄生虫の駆虫や一時的なかゆみ止め治療であれば、夜間診療費を含めて1万円程度になります。

12. 目が赤い、目が痛い、目やにがひどい、目が腫れている、目から血が出ている

A) 考えられる理由
「目が赤い、目が痛い、目やにがひどい、目が腫れている」といった症状は、目にごみや毛が入ってしまった刺激からの軽度な結膜炎のこともあれば、急激に眼圧が上昇し目の痛みが出てくる緑内障のこともあります。様々な目の問題からおこります。
B) 治療について
軽度の結膜炎であれば、目の保護作用のある点眼薬や抗生剤で比較的早期に治ります。眼圧が急上昇してしまう緑内障であれば、発症からすぐに治療を開始しないと失明に至ってしまいます。まずは点眼剤だけで眼圧が下がらない場合、入院して血液の中に直接、眼圧降下剤を投薬することもあります。緑内障は迅速に診断・治療をおこなう必要があります。
C) 夜間診療費めやす
軽度の場合では、診療代総額は夜間診察費を含めて1万円程度です。重症の場合は、検査や治療費をあわせて3万円前後になります。特に、中高齢の柴犬・シーズー・アメリカンコッカースパニエル・ビーグルで急に目を痛そうにしだした場合は緑内障がすすんでいる場合がありますので早めの受診をすすめます。

13. アレルギー症状がでた、顔が腫れている

A) 考えられる理由
「顔が腫れている」などといった症状は、アレルギーの場合が多いです。当日にワクチンを接種している場合は、ワクチンによるアレルギー反応の可能性があります。散歩をしている最中になる場合もあります。その場合は、散歩中の何らかのものに反応したアレルギーの可能性があります。左右対称で腫れていない場合は、歯の病気が原因の可能性もあります。
B) 治療について
何らかのアレルギーの場合、抗アレルギー薬で治療すると比較的早期に治ります。口腔内の病気の場合、歯にきく抗生剤などの投薬により症状が治まることが多いです。高齢の場合、まれに腫瘍により腫れることもあります。その場合の治療は、困難なこともあります。
C) 夜間診療費めやす
重症度によりますが、単純なアレルギーによる顔面の腫れの場合は、夜間診療代など含め1万円前後です。アレルギーなどの症状の場合は、投薬することにより早期に症状をおさえることができるので、早めの受診をすすめます。

14. 歯が折れた、口から血が出ている、口が痛くて食べられない、口臭がきつい

A) 考えられる理由
歯科、口腔内に問題がある時に多く見られる症状です。また、他に全身的な止血異常で出血傾向にある場合、腎臓病末期からの口の匂いが独特にでる場合も考えられます。
B) 治療について
必要に応じて血液検査や口周りのレントゲン検査を行います。軽度の症状の場合、点滴や抗生物質などを注射したり、内服による治療で早期に治りますが、状態によっては全身麻酔下にて抜歯、歯石除去処置を後日実施し治療をすることもあります。ねこさんではエイズウイルスや白血病ウイルスに感染していて、治りが悪い場合はレーザー治療、鎮痛剤にて治療することもあります。
C) 夜間診療費めやす
応急で軽症の場合は、夜間診察代も含めて1~2万円前後となります。また、後日抜歯処置が必要となったり、歯科の問題ではなく、止血異常、腎臓からくる2次的な場合はそのまま入院が必要となる場合もあります。その場合は、随時スタッフが説明致します。食欲が落ちて来ている場合は早めに治療を開始することをお勧めします。

15. お水を多量に飲む、おしっこが多い

A) 考えられる理由
子宮蓄膿症、糖尿病、副腎、甲状腺の病気、腎臓病、肝臓病、カルシウム、カリウムの異常などが原因となります。
B) 治療について
血液検査、尿検査、レントゲン、エコー検査などを行って原因を探して治療を行います。
子宮蓄膿症では緊急手術が必要になることもあります。糖尿病の悪化、重度の腎臓病、肝臓病の場合は入院治療が必要となります。それ以外の原因でも状況により入院治療が必要となることがあります。
C) 夜間診療費めやす
費用は原因、治療内容によりかなり変わりますのでお問い合わせ下さい。原因を調べるための一般的な院内検査だけなら夜間診察料を含めて2~3万円ぐらいです。原因によってはすぐに命に関わることもありますので早めの受診をお勧めします。

16. 発熱している、熱がありそうだ、身体が熱い

A) 考えられる理由
「発熱している、熱がありそうだ、身体が熱い」といった症状が出ている場合、多くは体に異常があります。よくある例として、細菌感染、誤嚥性肺炎、急性膵炎、胃腸炎、熱中症、免疫疾患、骨折など様々な病気・障害から起こりえます。
B) 治療について
発熱という症状だけでは原因を特定することはできません。身体所見や血液検査・尿検査・レントゲン検査・超音波検査などから原因を特定し、必要に応じて抗生剤や点滴などの治療を行う必要があります。運動後でなく自宅でおとなしくしているのに呼吸が荒い、ぐったりしている、意識がぼっとしているなどの場合は、放置することでより症状が進んでしまうことがありますので注意が必要です。状態に応じて、酸素室内に入院・集中的な治療が必要になります。
C) 夜間診療費めやす
軽症であれば1~2万円程度、重症の場合は夜間診療代や検査代を含め3~4万円前後です。特に仔犬や高齢動物は急速に状態が悪化し、命にかかわることもありますので、早めの受診をすすめます。

17. 異物摂取

A) 考えられる理由
中毒性のあるものを食べてしまった場合、食べたものに応じた中毒症状が見られます。例として、玉ねぎ誤食は、貧血、血尿や食欲低下などの症状、チョコレートの場合、発熱や興奮、嘔吐下痢を認め、重度の場合、痙攣や死に至る場合もあります。消化できないもの(竹串・針・種など)の場合、サイズにより胃や腸に詰まる可能性があります。詰まって物が通りにくくなると、嘔吐や食欲の低下が明確にでることがほとんどです。
B) 治療について
摂取してから比較的早い時間であり、吐いても喉に引っかかる可能性の低いものは、吐かせる処置(催吐処置)により治療します。吐かせることで、少しでも体に吸収される量を少なくします。摂取してから時間の経過が長い場合、吸収されてしてしまった毒物濃度を低くするために、背中に皮下点滴あるいは血管に直接点滴を実施し治療します。サイズの大きい消化できないものは、詰まってしまう可能性があるため、胃カメラ(内視鏡)や手術などにより除去することもあります。
C) 夜間診療費めやす
吐かせる処置と点滴で夜間診療費も含めて2万円前後です。胃カメラや手術などが必要になった場合、担当医より予め診療費などについて説明させていただきます。