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肛門嚢破裂について

2013.02.23

2020年6月27日更新
こんにちは。
動物病院京都 代表の園田祐三です。
肛門嚢破裂についてです。

わんちゃんには、スカンクのように肛門の両側に臭いをきつく放つ1対(2個)の分泌腺(肛門嚢という)があります。肛門嚢の中身は、基本的にうんちと一緒に出されますが、なんらかの原因によって、肛門嚢が炎症を起こすと、肛門嚢炎になり、さらにひどくなるとそこが破裂し、肛門の周りから出血をしているという、飼い主様からみてもわかるレベルの症状が出ます。 開院してから、すでに何件かの肛門嚢炎からくる肛門嚢破裂を診察しております。 症状:お尻をよく気にしている、床にこすりつけている。しきりに舐める。おしりの周りから出血している。なんとなく元気が無い。 特徴:わんちゃんの肛門周囲の病気の中で最も発生頻度が高い。トイプードルやチワワ、ミニチュアダックス、シーズー、ボストンテリアなど小中型犬に多い。(また、猫での発生もあります。) 当院での治療方針:症状の程度によりますが、肛門嚢炎を起こしている肛門嚢を生理食塩水などで集中的に洗浄します。また、細菌感染を起こしている場合が多いので、化膿止めを投与し、さらなる炎症を防ぎます。基本的には1~2週間程度で、完治する場合が多いです。なお、比較的再発しやすいので、定期的な肛門嚢絞りなどをおすすめします。

また、現在では肛門嚢を外科的に摘出する方法もおすすめしております。全身麻酔下での治療ですが、手術前の検査などで特に大きな異常がない場合は、比較的安全に手術を実施することができることがほとんどです。手術時間は概ね1-2時間以内。入院期間は1泊2日から2泊3日程度のことが多いです。
不明な点などございましたら、当院スタッフまでお声おかけください。

動物病院京都
電話:075-465-3330

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