2020.06.26
こんにちは。
当院 動物皮膚科・耳科から皮膚の糸状菌症のお話です。
皮膚糸状菌というのは、いわゆるカビ、です。
そして、意外にも知られていないかもしれないですが、人間にも伝染るんです!!⇒うつる
難しい言葉でいうと
人獣共通感染症
というものです。
人間に感染すると、リング状の皮膚症がでて、痒くなることも多いです。
もしねこちゃん皮膚症状有り、人の皮膚糸状菌症の症状に合致している場合は、人間の皮膚科に直行してください。
また、もう一つトリビア(古っ)です。
皮膚糸状菌症のほとんどは、ねこちゃん、です。わんちゃんもかかることもあるのですが、レアです。
皮膚糸状菌症の症状は、比較的わかりやすいことが多く、脱毛です。
下の写真は、ねこの皮膚糸状菌症の写真です。
診断は、ウッド灯という紫外線を当てると紫で光ったり、培地に糸状菌を培養したりして判断します。
以下は、皮膚糸状菌症のねこちゃんに、ウッド灯をあてた写真です。
治療は、抗真菌薬の投薬で実施することがほとんどです。少し長めに投薬することが多いです。
また、ねこちゃんがいる環境に糸状菌が潜んでいることが多いので、環境の消毒も必須です。
以下は、治療前後の写真です。
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当院では、ねこの皮膚糸状菌症をよく診察しています。ほとんどのねこちゃんが治療により、毛も生え、きれいな皮膚になります。
ねこの皮膚糸状菌症かなと思ったら、治療期間も短くするようお早めのご受診をおすすめしております。
当院皮膚科耳科では、院長坂口、副院長吉田を中心に全スタッフが皮膚や耳を診察しております。
動物病院京都
獣医師 園田祐三