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健康診断を受けよう!

2020.03.18

こんにちは。
動物病院 京都 国本 将樹です。

今回は大切なペットに長く健康でいてもらうためにはどのようなことをすればよいかというテーマでお話をしたいと思います。

そのためには、
1.日常的なチェック
2.   健康診断
が必要です。

まず、①日常的なチェックについて。以下の項目に変化がないかチェックしてください。
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  1. 元気・食欲
  2. 飲水量
  3. 体重や体格
  4. お散歩(歩く時間が短くなった、歩き方が変など)
  5. 排泄物の色・臭い・量・固さ・回数など
  6. 皮膚(痒みや脱毛)
  7. お口の状態(口臭やよだれ)

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これらの項目は日々意識して見てください。
これらに異常があれば、病気が隠れている可能性があるので、一度病院に連れてきてあげてください。

次に、②健康診断について。
人では1年に1回、推奨されている健康診断ですが、ワンちゃんやネコちゃんにとってはどうでしょうか。
どんなことがわかるの?
どのくらいの頻度で受ければいいの?
若くても受けたほうがいいの?といろいろな疑問が浮かぶかと思います。
そのような疑問に答えていきます!

Q. 健康診断ではどのようなことがわかるのでしょうか。
A. 検査項目によって、全身の状態から細かいことまで様々なことがわかります。
少し詳しく説明させていただきます。
●血液検査
貧血や炎症がないか、肝臓や腎臓をはじめとする各臓器の状態や機能を検査します。
●尿検査
腎臓病、泌尿器の病気(膀胱炎・尿路結石)、糖尿病がないかを確認します。
●レントゲン検査
胸部レントゲンでは肺や心臓に異常がないかを、腹部レントゲンでは各臓器が正しい位置にあるか、大きさに異常はないかを検査します。


Q.
健康診断はどのくらいの頻度で行うのが理想的ですか?
A. 5歳を超えたら、できれば1年に2回、少なくとも1年に1回は行うのが理想的です。
ワンちゃんやネコちゃんは1年間で、人間換算で4歳から6歳老いていくと言われています。まだ7歳と思っていても、人間換算にすると45歳になっているのです。病気になる年齢やその進行も人に比べると早いため、人間よりも短いスパンで健康診断を受けることが大切です。


Q. 若くても受けたほうがいいの?
A. 受けられることをお奨めします。
現在の健康状態がどのようなものかを知るためには若い時から情報を蓄積することが大切です。この積み重ねた情報に変化が出てきたら、体調に変化がなくても、身体にはなにか異常が起こっているのかもしれないと分かります。
つまり、若齢であっても健康診断を定期的に受けておくことで、将来の病気の早期発見につながり、食生活や生活環境の見直しのきっかけになります。

さて、ここまで日常のケアを含めた、健康維持のために大切なことを紹介してきました。
少しでも役立てていただければと思います。
元気なワンちゃん・ネコちゃんと楽しい時間を過ごすために、しっかりとケアをしていきましょう!

動物病院 京都 獣医師 国本将樹

 

 

 

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