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わんちゃんやねこちゃんにも熱中症ってあるの?!

2019.06.20

「熱中症」にご注意下さい!!!

こんにちは。動物病院 京都、獣医師の谷田美和子です。

梅雨に入りジメジメした季節になってまいりましたが、皆様お飼いの動物さんは体調崩されていませんか。梅雨があけると、いよいよ夏本番です。

そこで、今回は人だけではない「熱中症」のお話を簡単にしたいと思います。

 

え?わんちゃん、ねこちゃんにも熱中症があるの?と思われる方も多いかと思います。

あります!昨年、当院では熱中症を疑う患者さんが数頭来院されました。

特に、屋外飼育の子や暑さに弱い短頭種さんは要注意です。

では症状や対策はどのようなものがあるのでしょうか? 

 

①お家でチェック

□気温・湿度の高い場所に長時間いた

□ぐったりしている

□体がすごく熱い(通常体温が40.5℃以上になることが多い)

など…

これらが当てはまった場合、熱中症の可能性があります。すぐに病院へ連絡しましょう。

上記以外でもそうなのかな?と思われた際は連絡下さい。

 

②病院へ到着するまでの応急処置

□体を冷やす

  人と同様太い血管が走っているところ(首、脇、内股)を冷やすことが効果的です。

  水に濡らしたタオルや保冷剤を巻いたタオルが便利です。

 
水分摂取

  意識があり、水が飲める状態であれば、しっかりと水を飲ませます。

  意識が朦朧としている場合は、うまく水が飲めずに気管に入る危険性があるため無理に飲ませないでください。

③熱中症になりにくくするために

 人は汗をかいて体温を調節できますが、動物さんはほとんど発汗をしません(肉球くらいからしか汗が出ないのです)。

その結果、汗をかけず体温が下げられない毛があるので熱がこもるという悪循環に陥ります。この悪循環を作り出さないために

□適切な室温・湿度にする(室温25℃前後、湿度4060%

□グッズを活用(ひんやりマットなど)

□暑い時間帯のお散歩は控え、散歩中もこまめに水分補給をする。

  日中のアスファルトの温度は非常に高く場所によっては50℃近くになることもあります。熱中症だけでなく肉球のやけどにもつながるので避けましょう。

などを実施しましょう。

みんなで快適に夏を乗り切りましょう!

動物病院 京都

獣医師 谷田美和子

 

 

 

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