目から見つかる大きな病気

こんにちは。

動物病院京都 院長の坂口邦彦です。
もう10月になり、夜は涼しげになってきましたが、昼間はまだまだ暑いですね。

 

さて今日は目の問題について書こうと思います。

目を急にしょぼしょぼしているんです、というのがよくある症状ですね。
多くの場合は、
・目に異物(ほこりや草など)が入った
・傷がついた
・角膜や結膜に炎症がおこった

などが原因で起こります。軽いものであれば点眼薬をつかってあげることですぐに治ることも多いです。

しかし、充血がきつかったり、強膜(白めの部分)に血の塊があったり、瞳孔(黒目の部分)の色あいが変わっていたりすると大きい病気が隠れていることがありますので注意が必要です。
こちらのページも参照して頂ければと思います。

 

最近あった症例の話ですが、同居の猫に噛まれたということで来られました。全身のチェックをすると体調は良好そうでしたが、噛まれ傷以外に、白目の部分に赤い塊ができていました。

顔周りには全然傷がないのにとこれはおかしい!と、すぐに血液検査を実施しました。すると血小板という血を止める成分がほぼ0!

この子は、全身の病気として免疫介在性血小板減少症という病気が隠れていたところに噛まれたことで病院に来て、たまたまその病気が見つかったのでした。

 

目の症状が出ているときは、目の問題だけでなく、全身からの問題が隠れていることがあります。
思わぬところから大きな病気が見つかることもありますので、日頃からよく見てあげておいてくださいね。

 

動物病院京都
院長 坂口邦彦

皮膚がかゆい ~脂漏性皮膚炎の1例~ 2020年8月

こんにちは。
動物病院京都 院長の坂口邦彦です。

長く続いた梅雨も空けて、暑い日々が続きますね。
お家の中にいても急に熱中症になる可能性がありますので、水分補給を欠かさず体調を崩さないようにお気をつけ下さい。

毎年のことですが、気温・湿度の高い時期はわんちゃんの皮膚病が悪化してくることが多くなってきます。今日は脂漏性皮膚炎の症例を紹介します。

脂漏性皮膚炎は、強いかゆみや赤み、べたべたと全身が脂っぽくなるのが特徴です。
下の写真は初診時の様子です。
首周りの皮膚は毛は抜け、皮膚はゴワゴワとした状態でした。
背中や足にも脱毛や赤みが見られており、毛や体の皮膚はかなり脂っぽくなっていました。
見るだけでもかゆくてつらそうな状態ですね。

 

初診時

 

この子は、自宅での薬浴と外用ステロイド剤を塗るのを飼い主様に頑張ってもらいました。
すると治療開始から1ヶ月後にはゴワゴワとした皮膚はやわらかい皮膚に戻り、毛も生えてきてくれました!
痒そうな様子もかなりおさまってくれてます。
3ヶ月たつと、 ほぼ元通りにまで改善!!

1ヶ月後

  

 

3ヶ月後

 

原因: 
遺伝的な問題やホルモン分泌の異常から過剰に皮脂が分泌され、脂をエサにするマラセチア(酵母菌、カビの一種)が増殖することで皮膚に炎症が発生
よく起こる犬種は、シーズー・ダックスフンド・プードル・マルチーズ・チワワなど

治療: 
薬用シャンプーで良く洗ってあげたり、外用のステロイド剤を用います。
重症の場合は内服剤も用いて治療していきます。

 

皮膚病を直していくには正しい診断と治療、そして飼い主さまの協力が必要です。
皮膚病は完治させるのが難しいこともありますが、決して治らないわけではありません。
すべての症例で、今回のようにうまく治療が進むというわけではありませんが、適切な検査とそれに基づく診断、さらに適切な治療を最後までしっかりとやり遂げることで皮膚は良くなります。
きれいな元の皮膚を取り戻すために、諦めずに立ち向かってあげてくださいね!

 

動物病院京都
院長 坂口邦彦

膿皮症の話 2020年7月

こんにちは。動物病院京都院長の坂口邦彦です 

気温もだいぶあたたかくなってきましたね。この時期になると、保護されたばかりの子猫さんのにゃあにゃあと鳴く可愛らしい声がよく診察室で響いています。 

 

さて、気温や湿度が高くなるにつれて、皮膚病の悪化もよく起こってきます。今日はこの時期に多くなってくる「膿皮症」の話をします。 

膿皮症とは、皮膚の細菌感染によっておこる皮膚病のことです。 

皮膚表面の毛穴から細菌が感染し、赤いブツブツや膿疱(膿が溜まった水たまり)ができてきて、それが破裂してフケや脱毛が発生します。 

下の写真のように輪っか状に皮膚が薄くめくれることがみられます。 

 

   

  

 

原因: 

ブドウ球菌の一種 Staphylococcus pseudintermediusの感染で起こります。 

この菌は正常な犬の皮膚の表面に普段から存在しています。 

 

治療: 

抗菌作用のあるシャンプー剤で洗います。 

シャンプーだけでいまいち直りが悪いときは、抗菌剤を使うこともあります。 

不用意に抗菌剤を使うと、耐性菌(抗菌剤が効かない細菌)が生まれてしまうため、細菌培養・感受性試験(どんな細菌がいて、どんな薬が効くかを調べる検査)を行って、適切な抗菌剤を選んでいきます。 

 

膿皮症は特殊な菌が感染する皮膚病というわけでなく、環境(高気温や高湿度)や皮膚のバリア機能の低下によって起きる病気です。 

ホルモンバランスの崩れやアレルギーが感染悪化の要因となることもあります。 

 

膿皮症はわんちゃんでよく起こる皮膚病です。なかなかよくならず、痒くてつらそうで困っている飼い主様がいらっしゃいましたら一度ご相談していただければと思います。 

 

動物病院京都 

院長 坂口邦彦 

皮膚がかゆい ~犬アトピー性皮膚炎の1例~

こんにちは。動物病院京都 院長の坂口邦彦です。 

 

非常事態宣言は解除されましたがコロナで大変な状況はまだ続いていますので、自宅で過ごすペットとの時間を大切にしてくださいね。気温はだいぶ暖かくなって来ましたので、コロナもこれで終息してくれるといいですね 

 

さて、この暖かい時期というのは皮膚病が悪化しやすい時期でもあります。今回はそんな皮膚病の症例をひとつ紹介します。 

 

この柴犬さんは春先から、目の周りや口周り、足先をよく掻いたり舐めたりして皮膚が悪くなったということで来院されました。 

 

 

このわんちゃんは犬アトピー性皮膚炎と診断した症例です。 

この病気の原因は、体が過敏に反応しやすいという遺伝的なアトピー体質の問題が根本にあり、春になると増えてくるハウスダストや様々な原因がきっかけとなり、皮膚炎がひどくなっていきます。 

比較的若いうちに発症し、年が経つごとに悪化し、一年中痒がることもあります。 

良く起こる皮膚の部位は以下の場所です。 

この症例では明らかな感染症もなく、悪化した皮膚の特徴と痒がり方、アレルギー検査から犬アトピー性皮膚炎と診断し、治療を開始しました。 

治療にはステロイドと免疫抑制剤をメインに使用し、スキンケアを併用しながら、ステロイドゆっくりと減量していきました 

すると1週間ほどで皮膚は良化してきて、3か月後には以下の写真のように改善してくれました。 

 

 

改善したと言っても犬アトピー性皮膚炎は完治する病気ではなく、生涯付き合っていく必要がある病気ですので、投薬が体の負担にならないように適切にケア続けてあげなければなりません。 

 

皮膚病は、体質の問題だけでなく気温や湿度、環境中のアレルギー物質など様々な要因が絡んで皮膚の病気は悪化していきます。適切に原因を追求して、治療を実施することで辛いかゆみもマシにしてあげることができます。 

なかなか治らないと思って諦めている飼い主様がいらっしゃいましたら一度相談していただければと思います。 

 

動物病院京都 

院長 坂口邦彦 

目の病気と思いきや 2018年3月

HP刷新の際にバグが発生しており、以下のブログを修正しております。
2020年8月

————————————————————————————————————

こんにちは。 動物病院京都 獣医師の坂口邦彦です。 暖かくなってきたな、と思えば寒の戻りで急にまた冷え込んだりと気温が落ち着きませんね。こういった季節の変わり目は体調を崩しやすい時期ですので、人も動物も注意してくださいね。

私、獣医師 坂口邦彦は、日本の獣医の眼科学会である、比較眼科学会に所属し、下痢嘔吐、予防接種など様々な一般診療はもちろん、眼科にも力を入れながら診察をしています。
眼科学会にも所属していながら、日々眼科の動物さんたちを診ているなかで、本日は目の問題を主訴に診察に来たけど実は、、、だった、という症例を紹介します。

目の問題というと、目が赤い・目が痛そう・目が白くなってきた、などの相談が比較的よくあります。
こういった問題に遭遇したことがある飼い主様も多いのではないでしょうか。
本症例は瞳孔が開きっぱなしで閉じない、という相談で来られた10歳の猫さんです。
お近くのところで、血液検査など色々調べたが、特に異常はみつからなかったとのことでした。

猫を飼っている方は、猫の瞳孔がまんまるに開いたり、細長く閉じるのをよく見かけると思います。
瞳孔というのは目に入る光量を絞るためのもので、環境が暗くなると開き気味になります。
おもちゃで遊んであげると、獲物を追うのに必死で興奮して開きっぱなしになったりもしますね。

 

 

常な瞳孔の動きでは、光を目に浴びせると、開いていたとしても反射で瞳孔が小さくなります(対光反射)。光を当てても瞳孔が小さくならない場合は基本的に何かしらの異常が起こっています。

光を制限しようとする動きがでてこないということなので、光をそもそも感じなくなっているか、瞳孔が動かなくなるような問題が起きているということになります。

 

 

 

 

 

 

 

今回の症例の子は、光を当てても瞳孔は閉じない(対光反射消失)のですが、目の前で手をちらつかせるとまばたきをしました(威嚇反射あり)。
つまり、瞳孔は動かないけど、見えているという状態です。

こういった場合に考えられることは、網膜は機能しているが、瞳孔を動かせない問題が起きているということになります。瞳孔周囲の筋肉が動かないか、瞳孔を動かす神経(動眼神経、脳)がおかしいかに絞られてきます。

身体検査だけでもある程度どこに問題がありそうかを絞ることができ、後日にMRI検査に行ってもらい脳に異常がないかを調べました。

すると、脳の下垂体から動眼神経の走行に一致するように腫瘍と思われる病変がみつかりました。
瞳孔が開きっぱなしという主訴で目の問題かと思いきや、実は脳に腫瘍ができていたという症例でした。

 瞳孔が開きっぱなし、目が緑に見える(瞳孔が開いたままだと眼底が見えて緑っぽく見えることがあります)といった症状は、網膜の萎縮、緑内障や高血圧からの二次的な網膜障害によっても起こります。光を感じなくなったせいで、瞳孔が反応しないという状態です。
ミニチュアダックスフンドで遺伝的におこる進行性網膜萎縮でもこのような症状がでますね。

 

目が普段と違うなと思うような変化があった場合、目だけでなく、他のどこかに異常があって、それを反映しているということが多々あります。
あれっ?なにかいつもと違うような、、、と言ったことに気が付かれた場合、急速に症状が進行してくることもありますので、早めに病院連れてきてあげて下さいね。

マダニの話 2017年8月

[vc_row][vc_column width=”2/3″][vc_column_text]こんにちは。動物病院京都 獣医師の坂口邦彦です。

当院では、8月24日(月)より夜間救急受付を開始しています。
これまでも主に当院の飼い主様を中心に夜間診療を受け付けしておりましたが、これからは京都市内にお住まいの皆様へ対応していこうと思っております。

当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにある本院と、上京区にねこ専門病院である動物病院京都 ねこの病院があります。夜間救急診察は本院にて対応しており、猫の病院の夜間救急についても動物病院 京都 本院にて カルテも共有し実施しております。日頃、動物病院 京都ねこの病院に通院されている方で、夜間の容態が変化した場合は、本院にお問い合わせ下さい。

 [/vc_column_text][/vc_column][vc_column width=”1/3″][vc_single_image image=”11980″][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]さて先日、野良猫に噛まれた女性が重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に陥って亡くなったというニュースをご覧になった方も多いかと思います。これはマダニからの感染症が哺乳類を介して感染した世界初めてのケースになります。

ここ最近、毎年夏になると、この病気のことがテレビでよく出てきます。マダニが媒介すると言われているウイルスの感染症で、特効的な治療やワクチンはなく、対症療法のみで治療するため、致死率は30%にも至ります。

夏になると、ペットを連れてキャンプに行くこともあるかと思います。お外へ散歩へ行って、公園でマダニを拾ってくるかもしれません。人間も動物もしっかりしたノミ・マダニへの予防が必要になります。ノミ・ダニは春から夏にかけて増えますが、冬場にも発生しますので、年中予防が理想になります。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]ノミ・マダニの予防薬は、おやつ型の食べるタイプ「ネクスガード」や、3ヶ月連続で効果を発揮する「ブラベクト」、液体を背中に垂らすタイプ「フロントライン」などがあります。ネクスガードだと消化管で吸収されて、血流に乗って爪の先まで薬が届いてくれますが、食べた直後に吐いたりするともちろん効果がでません。フロントラインだと、背中に垂らして皮脂腺を通して全体表面に広がるので、末端部分の防御が弱くなる可能性がありますが、垂らすだけなので簡単にできます。その子その子に応じてどちらかを選んであげると良いかと思います。うちの子にはどうしようかな?と言う場合は気軽にご相談下さい。

 

動物病院 京都
獣医師 坂口邦彦[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

よく遭遇する眼の病気について

[vc_row][vc_column width=”2/3″][vc_column_text width=”3/4″ el_position=”first”]こんにちは。
京都市北区にある動物病院 京都 獣医師の坂口邦彦です。当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。また、上京区にはねこ専門病院である動物病院 京都 ねこの病院があります。

今年ももう半分が過ぎ6月となりました。新生活が始まった方も落ち着いてきた時期かと思います。ねこさんも繁殖シーズンから子育ての時期となり、保護されて連れて来られることが多くなってきています。[/vc_column_text][/vc_column][vc_column width=”1/3″][vc_single_image image=”11231″][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]保護された仔ネコさんがこの時期には来院され、感染症からの結膜炎を起こしているこが多くいます。

今回は犬や猫で比較的よく遭遇する眼の病気についてお話しようと思います。

 

・目が赤いんです。
・目が痛そうなんです。
・目やにが多いんです。
・目が白いんです。
・目が見えていない気がします。

 

目についてのよくある主訴はこのような感じです。
しかし、同じ主訴だからといっても同じ病気というわけではなく、様々な病気があります。

 

例えば、目が赤いといった時にどんなことが考えられるでしょう。おそらくこの、目が赤いという症状は、飼い主さんが一番よく遭遇する症状かと思います。
目が赤いと聞いた時に大事になってくるのは、まず目の表面が赤いのか、眼の中が赤いのか。目の表面が赤いとしても、結膜・強膜(いわゆる白目)が赤いのか、角膜が赤いのか。片目なのか両目なのか。

 

こういった状態を引き起こす病気は多々ありますので、正確に原因を診断していくことが重要になります。表面の赤みがある場合、充血や血管新生が起きています。しかし、原因としては、感染、外傷、慢性的な刺激、ぶどう膜炎、緑内障と多岐に渡ります。

眼に問題が現れた場合、眼だけの問題だけでなく、感染症や腫瘍、内分泌異常などの全身疾患からの影響の一端であることもありますので、全身状態への注意が必要になります。

放置することで取り返しのつかないことになることもあります。保護したばかりの子猫で眼が真っ赤に腫れていると、ひどければ眼球と眼瞼が癒着する所まで至ってしまうこともありますので早めに動物病院へ連れて行ってあげて下さいね。

 

 

動物病院 京都

獣医師 坂口邦彦[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]

院長 園田、交通事故のため、院長園田の診察のみしばらくの間休診させて頂きます。

[vc_column_text width=”1/1″ el_position=”first last”]

院長 園田が交通事故で全治数週間の怪我をおったため

しばらくの間、院長 園田の診察を休診させていただきます。(診察はしておりませんが、出勤していることはあります。)

それに伴い、他の獣医師の出勤に変更が伴う可能性があります。

尚、院長は怪我が回復次第、外来に復帰する予定です。
(おおよそ1~2週間の予定です。)

 

皆様には大変ご迷惑をおかけ致します。ご理解の程宜しくお願い致します。

[/vc_column_text] [vc_column_text width=”1/1″ el_position=”first last”]

動物病院 京都

[/vc_column_text]

猫のフィラリア症について

[vc_column_text width=”3/4″ el_position=”first”]

こんにちは。
京都市北区にある動物病院 京都 獣医師の 坂口邦彦です。
当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。また、最近では、上京区に新たに、ねこ専門病院である、動物病院 京都 ねこの病院を開院いたしました。

暦では春となり、肌寒い中にもぽかぽかした陽気が照ってきましたね。フィラリア予防や狂犬病ワクチン接種など予防のシーズンになりました。

[/vc_column_text] [vc_single_image image=”12811″ img_link_target=”_self” width=”1/4″ el_position=”last”] [vc_column_text width=”1/1″ el_position=”first last”]

フィラリア症(糸状虫症)と言えば犬の予防と思っている方は多いと思います。最近では犬のフィラリア症予防は広く浸透し、感染率は過去に比べてかなり下がって来てくれています。

では、猫の感染率はどうなのでしょうか。

犬糸状虫の最終の宿主は犬で、猫は感染幼虫に抵抗性を持っていたり、感染猫は感染犬と比べて成虫の数が少なく、感染猫での成虫の寿命も短いなどの理由から、猫の感染率はその地域の犬の感染率の10-20%と言われてきました。しかし、この数値は実際の感染率より低く見積もられていると、今では考えられています。犬に比べて予防薬が投与されていることが少ない猫ではいつの間にか感染してしまっていて、症状が突然でてくるということがあります。
猫に犬フィラリアが感染すると、心臓だけでなく、脳に迷入することもあります。症状としては、発咳や運動したがらない、場合によっては痙攣発作などを生じることがあります。

他の病気でもそうですが、猫は症状に現れにくいので、予防が何よりも肝心です。
当院近くにお住いの猫さんでの感染も実際に確認していますので注意が必要です。

フィラリア症はノミ・ダニ予防とあわせたお薬で投薬でき、1ヶ月に1回の予防でほぼ防ぐことが出来ます。予防されていない猫さんは一度、フィラリアの抗原検査(血液検査)を行ってからお薬の処方を行いますのでご来院のうえ、ご気軽に相談下さい。

 

動物病院 京都 
獣医師 坂口邦彦

 

[/vc_column_text] [vc_column_text width=”1/1″ el_position=”first last”]

 

 

[/vc_column_text]

てんかん発作のお話 2017年3月

[vc_column_text width=”2/3″ el_position=”first”]

こんにちは。
京都市北区にある動物病院 京都 獣医師の 坂口邦彦です。
当院は、京都市北区、右京区、上京区の区境の西大路通り沿いにあります。また、最近では、上京区に新たに、ねこ専門病院である、動物病院 京都 ねこの病院を開院いたしました。

[/vc_column_text] [vc_single_image image=”11444″ img_size=”thumbnail” img_link_target=”_self” width=”1/3″ el_position=”last”] [vc_column_text width=”1/1″ el_position=”first last”]

さて、今日は脳からの問題、てんかんについてお話していきます。

急に発作が起きたんです!
発作と言われただけだと、失神したのか、けいれんが起きたのか判断はできません。そのため、詳しくお話を聞いていくことになります。
脱力していたなら心臓の問題が考えられますし、身体が硬直したり手足がバタバタしていたなら脳からの問題が考えられます。

[/vc_column_text] [vc_column_text width=”1/1″ el_position=”first last”]

もし急にけいれんが起きたら驚いてしまい、どうしたら良いか分からずにおろおろしてしまうかもしれません。

まずは冷静になって状況を確認することが肝心です。

近くに頭をぶつけたりするものがないか、落下してしまうような場所でないか。頭をぶつけたり、脊椎を痛めたりといった二次的な障害がけいれん発作時には起こりえますので、そういった危険から遠ざける必要があります。

1回の発作が5分以上続く場合や、治まっても直ぐに発作が再開する場合は、発作重責や群発発作といって命に関わる重篤な状態ですので速やかに動物病院で治療を行う必要があります。

発作が起きた際は、可能な限り動画でその症状を録画して、確認させてもらうことでより確実な診断の助けとなります。

[/vc_column_text] [vc_column_text width=”1/1″ el_position=”first last”]

てんかんは、特発性てんかん(原因が不明な病態、遺伝的要因)、症候性てんかん(脳奇形、脳腫瘍、脳炎、外傷など)に分類されます。

てんかん発作の症状は、体の一部分だけのけいれん(顔だけピクピクするなど)の場合もあれば、全身性の強直間代性けいれん(全身が硬直し、バタバタと手足が動く)が起きる場合もあります。まれに欠神発作(意識消失)や脱力発作が起きることもあります。

発作を起こす病気は多岐にわたり、頭部外傷や、低血糖、腎疾患、肝疾患などでも起こりえます。発作が起きた場合、どんなことが原因で起きたのかを調べることが重要です。
そのために、まずは血液の検査及びレントゲン検査により鑑別を行います。そこで異常がなかった場合、MRI検査やCSF(脳脊髄液)検査、脳波検査によって詳しく調べていきます。MRI検査によって、脳炎や脳腫瘍などの器質的な問題がなかった場合、特発性てんかんが疑われます。

[/vc_column_text] [vc_column_text width=”1/1″ el_position=”first last”]

てんかん発作が起きる際に、前兆行動を伴うことがあります。
前兆行動を発見できるかは、普段からよく観察してあげることが重要になります。

そわそわしだした。
部屋の中をぐるぐる一定に回りだした。
多量の涎がでてきた。
普段全然吠えないのに、急に吠えだした。

てんかん歴がある子でこのような行動が出た場合は、早めに動物病院へ連れてきてあげてください。
特発性てんかんでは、残念ながら完治させる治療法はありません。しかし、抗てんかん薬で発作をうまくコントロールしてあげることで寿命を全うすることが出来ます。

[/vc_column_text]

1 2