2020.06.15
こんにちは。動物病院 京都 獣医師の中西です。
今回は私ごとですが、自分の頭にすごい血がたまり、死にかけたお話をしたいと思います。
その日は、朝からズキズキと頭が痛み立っているのもままならない状態でした。
さらにえづきまででてきたので「これはまずい」と思い病院に駆け込みました。
そこでなんやかんやあってCT撮影すると頭の中に血がたまっており、「慢性硬膜下血腫」という病気になっていました。簡単にいうと、頭に血が溜まった溜まって脳が押されてしまっている病気です。
そしてその日のうちにオペをしてもらい、すぐに頭痛やえづきはなくなりました。
これがその時のCT画像です。
白くなっているところが血がたまっているところです。右の脳が左にすごく押されています。
思ってよりも血が溜まっていてびっくりしました(笑)
逆にこのくらいたまらないと症状がでないのか、とも感じました。
今回のことで「症状がないから大丈夫」ではなく、「症状がなくても病気は進行していることがある」ということを実感しました。
人間の場合は自分で判断する、もしくは誰かに伝えることができますが、わんちゃんねこちゃんの場合にはそれができません。さらに少し体調が悪くても症状を隠して生活していることがあります。わんちゃんねこちゃんの健康状態を一番みてあげられるのは飼い主さんです。いつもと違う様子がないか、普段からよく観てあげてください。
我々、動物病院はそれを全力でサポートしていきます。京都動物医療センターにはCTやMRIなどもありますので、しっかりとサポートさせていただけます。
また飼い主さんもご自身の体を大事になさってください。