2022.04.01
スタッフブログ
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猫が大好きなマタタビをご存知でしょうか。
ことわざにも「猫にマタタビ」とあるように、大好物を与えたら効果が著しいという意味です。
実際にマタタビを与えると、猫は夢中になって飛びつきます!
しかし、与えすぎは要注意です。
今回は、猫にマタタビを与える影響や適切な与え方など、詳しくお話します。
ぜひ最後までご覧ください。
マタタビは、マタタビ科マタタビ属の林の緑に自生する蔓性(つるせい)植物です。
別名、木天蓼(もくてんりょう)とも呼ばれています。北海道から九州まで日本各地に自生しており、6月〜7月にかけて花が咲きます。秋には実をつけて、乾燥させたり、マタタビ酒にしたりして販売されていたり、漢方薬などにも活用されています。
猫がマタタビに反応する成分としては下記の3つが挙げられます。
β-フェニルエチルアルコールは、バラのような香りがして香水にも使用されています。
猫には、口蓋(こうがい)の奥にヤコブソン器官と呼ばれる、人にはない器官を持っています。ヤコブソン器官は、フェロモンと呼ばれる成分を感知する働きを持っており、前述したマタタビの成分に反応します。
猫にも個人差があり、マタタビを与えても全く反応しない猫もいたり、子猫や妊娠している猫も反応がない場合が多いです。また、猫にマタタビを与えると、目がトロンと落ちて口が半開きになる「フレーメン反応」と呼ばれる行動をします。
猫好きの方は「見ると癒される」「愛おしい変顔」など、SNSでアップされている方も多いです。実はこのフレーメン反応は、猫の他に、馬やライオンにも同様の反応があります!
マタタビを与えるタイミングはありますか?という質問を飼い主様から多く聞かれます。
マタタビは、適所に与えることで猫との信頼関係も構築できるので、参考に覚えておいてください。
猫が爪とぎをする理由には、するどい爪を維持したりマーキングしたりするなどの意味があります。
しかし、爪とぎを自由に家の中でさせてしまうと、家の壁や家具がボロボロになってしまう為、爪とぎをしてほしい場所にマタタビの粉末を振りかけておくと、その場所を気に入り、爪とぎを覚えてくれる効果が期待できます。
夏の暑い日は、人間だけでなく猫も食欲不振に陥ります。
水分を摂取しないと脱水症状になる恐れもあるので、水やフードに適量のマタタビを振りかけると、食べてくれます。
但し、食欲不振は病気の可能性もあるので、何かおかしな様子がありましたら動物病院にご連絡ください。
元気のない時や発情期などは特にストレスが溜まっている可能性が高いです。
マタタビを使用することで、リラックス効果や、ストレス解消の効果が期待できます。
猫とのスキンシップにマタタビを使用される方もいます。性格によって様々ですが、甘えてくる猫もいる為、使ってみてはいかがでしょうか。
ただし、使いすぎには注意してください。
マタタビを使用するメリットはたくさんありますが、過剰摂取や保管方法には注意が必要です。特にマタタビを過剰摂取させてしまうと、猫が興奮状態になり暴れてしまう可能性があります。
粉末を使用する場合は、ほんの少しの量で大丈夫です。また、持病を持っていたりシニア猫には、マタタビは与えないようにしてください。
他にも、発情中のマタタビを使用しても健康上の被害はありませんか?という質問がよくあります。
こちらに関しては問題はありませんが、注意点として、発情中はただでさえ興奮傾向にある為、マタタビを与えてさらに興奮すると攻撃性に転換したりする可能性があります。
さらに詳しいマタタビの活用方法は、動物病院京都本院、もしくは、猫専門の動物病院 ねこの病院にお越しいただいた際にご説明します。
お気軽にお問い合わせください。
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