2023.01.06
インタビュー
皆さんは「マイクロチップ」という単語を耳にされたことはありますか?
2022年6月より犬・猫を販売するペットショップやブリーダーを対象にマイクロチップの装着が義務付けられることになったため、近年で急速にマイクロチップの認知度が上がったのではないでしょうか?
そんなマイクロチップのあれこれについてご紹介したいと思います!
直径1.5mm~2mm、長さ約8~13mmの小さな円筒形の電子標識器具です。
実際のマイクロチップ
1つ1つに15桁の番号が記録されていて、その固有の番号を専用のリーダー(読取器)で読み取ることで個体識別ができます。
残念ながらマイクロチップを装着したらOK!というわけではありません。
マイクロチップを有効に活用するためにも、登録は必ず行いましょう。
マイクロチップが装着されている犬や猫を飼い始めた場合や既に飼っている犬や猫にマイクロチップを装着した場合は、30日以内に飼い主情報を登録する必要があります。
所有者の情報がペットショップやブリーダーさんになっている場合は「変更登録」が必要なので注意してください!
また、住所変更なども、必ず変更の手続きが必要です。
医療行為のため、動物病院にて獣医師が専用のインジェクター(注射器)を使って首後ろあたりの皮膚の下に埋め込みます。
診察時に無麻酔で打つこともできますが、多少痛みが生じるので、避妊や去勢といった手術で麻酔をかける時に一緒に入れることも可能です!
当院でもマイクロチップの処置を行なっておりますので、ご希望の方はスタッフまでお声がけください。
先日マイクロチップを装着した いっち君&にーちゃ君
2人とも無麻酔で装着しましたが、とってもお利口さんでした!
マイクロチップは皮下に埋め込まれているため、首輪や名札のように紛失する可能性が低い上、万一迷子になった場合でも専用の読み取り器でマイクロチップを読み込めば名前を言うことのできないわんちゃん・ねこちゃんの代わりに身元を証明してくれます。
「うちの子はお外に出ないから大丈夫」・「脱走したりするような性格じゃないから大丈夫」はとっても危険です!
普段はそうでも突然の災害に、人はもちろん動物もパニックになってしまいます。
保護してもらった時に、皮下に埋め込まれたマイクロチップをリーダーで読み取ることで固有の番号が分かり、結果データベースに登録されている飼い主の情報と照合することでご家族の元に帰れる可能性が高くなります。
先日、「道で彷徨っていた猫さんを保護したので診てほしい」と当院に来院してくださった方がいらっしゃいました。
その猫さんがとても人馴れしていたのでもしかして?と思い、マイクロチップリーダーで確認してみたところ、15桁の固有番号がしっかり出てくれました!
おそらく迷子になってお家に帰れなくなってしまったんだと思います。
マイクロチップを装着していたおかげでご家族のもとへ戻れる可能性にぐんと近づいたことに保護主さんもスタッフもほっとしました。
繰り返しになりますが、マイクロチップは大切な家族の突然の迷子や事故、盗難などにあった時に身元を証明してくれるとても大切なアイテムです。
このブログを通して少しでもマイクロチップの重要性を知っていただけたら幸いです。
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