2022.07.01
皮膚科
こんにちは。動物病院京都獣医師の坂口邦彦です。
暖かい時期になってくると「体が痒くてたまらない」といった犬の皮膚トラブルで来院される方が多くなってきます。
「痒がっているのは見ているだけでも辛い…」「でも極力お薬は飲ませたくない」と思う方もいらっしゃるかと思います。
今日は、皮膚病の治療に有効な薬浴についてお話します。
犬や猫の皮膚は人と比べて薄く、毛に覆われており、外部要因(気温や湿度、微生物)や内部要因(体質、年齢、基礎疾患)の影響を受けやすいと言われています。
治療効果のあるシャンプーで皮膚をケアすることにより、極力投薬を減らし、健康な皮膚を維持することを目的とします。
下記の皮膚病でよく用いられます。
皮膚にブドウ球菌が異常に増殖した状態、赤や白のブツブツが出来たり、フケや脱毛がみられます。
指間や頚部・腋・腹部皮膚の赤み、被毛の脂っぽさ
①ぬるま湯で全体を濡らす。
②下洗いで大まかに汚れをおとす。
③薬用のシャンプー剤を手に取りしっかりと泡立てて、体全体になじませるように皮膚に揉みこむ。
④シャンプー剤をつけたまま約10-15分程度おく。
⑤ぬるま湯でしっかりとすすぐ。
⑥タオルで十分に水分を拭き取り、乾かす(理想は冷風で、熱風だと痒みの悪化を招く場合があります)。
病気の種類や重症度、気温・湿度、本人の体調によって最適な薬浴頻度は変わってきますので、本人の痒がり具合を見ながら調整していきます。
薬浴のやりすぎも逆に悪化を招くことがありますので、注意が必要です。
皮膚病には、一過性のものでなく慢性的に継続するものが多くあります。
皮膚の状態を整えてあげることで、抗菌剤やステロイド剤などの使用を極力なくしていきたいと思っています。
全然症状が治まらなくてお悩みの際は、一度相談いただければと思います。
動物病院 京都は京都市北区にある動物病院です。
一般的な町の動物病院としての役割のほかに、ねこ専門の病院があったり、骨折や脱臼などの整形外科手術の実績が豊富なことや、皮膚科の専門医診療など、より高度な獣医療も提供しています。
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