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【犬の下痢・嘔吐】原因や検査について

2022.07.29

「普段は吐くことがないのに、急に吐いちゃった」「病院に連れていったほうがいいのかな」「ネット見たらすごく怖いことが書いてある」「なんか血が混ざっているものを吐いたんだけど」など、お電話での問い合わせでよく耳にします。

私自身も自宅で愛犬が夜中に嘔吐すると心配になりますので、一般の方であれば、突然の下痢や嘔吐はすごく驚かれると思います。

何が原因で起こっているのかが分かるだけでも少し安心できるかと思いますので、詳しく書いていきたいと思います。

 

検査について

まず嘔吐や下痢は、体内で何が起こっているかを詳しく検査する必要があります。

▽下痢・嘔吐の鑑別

・食事関連:食べ過ぎ、食事の変更、消化に悪い食事

・異物誤食:異物誤食、中毒物の摂取

・ストレス:ペットホテルや引越しなど環境変化

・感染:細菌、ウイルス、寄生虫

・内蔵の異常:膵炎、肝炎、腎不全

・病気:膵炎、腫瘍、腎臓病、循環器の異常、生殖器疾患

・その他:食物アレルギー

下痢・嘔吐の鑑別だけでもこれだけの種類が考えられます。

また、その症状の重症度はある程度のところまでは判断ができます。

 

▽重症度の判断基準(10個にまとめました)

①元気はあるか

②食欲はあるか

③何歳か

④犬種はなにか

⑤予防しているか

避妊手術はしているか

最近環境の変化やイベント(トリミングやドッグランなど)はなかったか

普段食べないものを食べたか

拾い食いするか(室内と屋外)

他に病気はないか

 

しかし、例外があることも事実で症状が軽くても検査をしてみれば、大きな病気が見つかったりすることもあります。

また症状が軽い場合でも、それが長く続いていれば注意が必要です。

症状が重い場合やいつもと様子がかなり違う場合は、下記のように精密な検査を行い、チェックしていきます。 

・レントゲン検査

・血液検査

・超音波検査

判明した原因の治療を実施すれば慢性下痢でも良くなることがほとんどです。

それでも良くならない場合には、内視鏡検査・生検・CT検査などを、飼い主様とご相談しながら方針を決めていきます。

 

まとめ

今回の記事を読んで「元気そうだし、少し様子みようかな」という結論に至った場合でも、お薬を少し加えたり、食事を一時的に変更したりするだけで、早く下痢を治してあげられる場合が多いので、気軽に相談してもらえればと思います。


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