猫の下痢について 2020年度ver

こんにちは。
動物病院京都 獣医師の園田祐三です。

猫の下痢の原因は大きく分けて
①感染症(原虫・寄生虫・細菌など)
②食餌性
③腫瘍
④アレルギー性
⑤ストレス性(精神因)
などがあります。

若い猫であれば、
・感染症
・食餌性
・ストレス
が多いです。
年をとってくると
・感染症
・腫瘍
の割合が増える傾向が高いと感じます。

飼い主様の一番の願いは、
「下痢を早く治し、普通の状態に戻って欲しい」
ことだと思います。
獣医師としても同じ思いで治療していく中で、大事なのは
症状が
急性or慢性
なのかです。

2-3日以内の急性の下痢の場合は、整腸剤の投薬や食餌のケア、環境を整えたりすることで治ることがほとんどです。
2週間以上続いたり、一旦治まっても再発したりする場合は、慢性下痢という範疇になります。
その場合には、精密なチェックをしたほうがいいでしょう。

精密なチェックのメインは、
・レントゲン検査
・血液検査
・超音波検査
です。検査によって、判明した原因の治療を実施すれば慢性下痢でも良くなることがほとんどです。

それでも良くならない場合には、
・内視鏡検査
・生検
・CT検査
などを、飼い主様とご相談しながら方針を決めていきます。

余談ですが、この写真の猫さんは、野良猫さんで蛙を捕まえて、食べていました😅
蛙は、マンソン裂頭条虫という寄生虫をもっていることがあり、ねこにも感染します。野良猫さんは、自由気ままに、蛙をとったりスズメをとったりしますが、平均的な寿命は4-5年と言われています。おそらく、蛙をとってマンソン裂頭条虫をもらって慢性の下痢になり栄養不良になったり、ウィルスにかかって衰弱したりすることが、室内飼育の猫さんより多いからなのだと思います。

慢性の下痢等の場合は、基本に忠実にまず、こういった寄生虫の駆除を並行して治療することも多いです。

下痢とはいえ、いろいろな原因があります。なにかお困りことがあればご相談頂ければと思います。

動物病院京都
代表 獣医師 園田 祐三

猫の下痢について 2020年8月更新

2020年8月更新

こんにちは。
動物病院京都 獣医師の園田祐三です。
猫の下痢については、一部を新たにして、下記のページに最新版をアップしました。
ご参考にしてください。

https://animal-kyoto.jp/blog/diarrhea/

以下は以前に書いたブログです。これも良かったらご参考にして頂ければ幸いです。
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こんにちは。 動物病院 京都 院長の 園田 祐三です。
今年は、京都市内で子猫を保護されて、ご来院される方が去年、一昨年と比べると 比較的多いようです。 その分、病気も多く、子猫の目やに・くしゃみ・鼻水、また下痢、皮膚病など様々です。 中でも、今回は特に最近よく見かける、子猫の下痢の原因のひとつである、コクシジウム症について、お伝えしていきたいと思います。

まいちゃんです

子猫さんは、母猫の母乳を摂取することによって、母猫から合わせて、免疫をもらいます。ただ、それと同時に、母猫が猫エイズや猫白血病ウィルスなどにかかっている場合には、感染をしてしまうこともあります。 そのような中で、生後しばらくは大丈夫なのですが、しばらくすると、でてくる症状として、子猫さんの下痢があります。 下痢には、細菌性・ウィルス性・寄生虫性・食事性など様々な原因がありますが、特に今回は、ここ最近、京都でよく流行っているコクシジウム症についてです。 

コクシジウムとは、ねこちゃんの内部寄生虫の一種で、イソスポラ、トキソプラズマ、クリプトスポリジウムなどが、含まれています。 主に、糞便中に排泄されるため、親猫がかかっていた場合、親の糞便に接触することで、子猫のうちから感染していることも多いです。 症状は、主に下痢をメインとします。感染が中等度から重度である場合は、下痢や衰弱から死亡することもある怖い病気です。

また、ここ京都では特に最近よく診ることが多い寄生虫で、非常に注意が必要だと思っています。 子猫はよく下痢することも多いですが、なんとなく痩せているこだなぁ、少し普通の個より元気なく、発育が悪いなぁというときにはコクシジウム症の可能性もあります。 検査法は、ショ糖あるいは飽和食塩水などを用いた浮遊法が検出しやすいです。濃厚感染の場合は、そういった方法をしなくても検出されることもありますが、基本的には浮遊法を実施したほうがいいでしょう。(浮遊法の検査時間は約10-15分)

コクシジウム2

治療法は、イソスポラ等の場合は特に確立されており、コクシジウム症用の内服薬を数週間投薬すれば、治療できます。 成猫は、コクシジウムにかかっていても、あまり症状が出ないことが多いです。したがって、成猫の下痢はコクシジウム症でない場合も多いです。このことは、逆に症状のない成猫が、糞便中にコクシジウムをばらまいているという風に考えることもできます。それに触れた子猫さんがコクシジウムに罹患し、重症化することも多いということです。 その際に、気をつけねばならないことは、コクシジウムのタマゴのようなものであるものをオーシストと呼ぶのですが、そのオーシストは、非常に消毒薬に抵抗性があり、塩素やアルコールなどでは死滅しにくいことが特徴で、糞便で汚れた、ケージ、タオル、食餌の容器などなどがコクシジウム症の再感染を引き起こすことも多々あるため、特殊な消毒剤を使用するか、もしくは熱湯消毒・天日干しなどを併用しながら、環境の浄化にも努めなければなりません。

子猫さんがかかる病気には、他にもたくさんありますが、今回は京都で特に今年注意すべきコクシジウム症を取り上げました。 また、わからないことがあれば、お電話にても問い合わせ承っておりますので、お問い合わせください。

動物病院 京都

院長 園田 祐三

電話番号:075-465-3330

E-mail:info@animal-kyoto.jp